医学部を推薦で入学するメリット

推薦入試はもともと、筆記試験による学力よりも面接などのコミュニケーション能力を重視しようという動きの中で浸透してきました。

医学部の推薦入試は一般入試以上に狭き門となり、ストレートに合格できる確率が低いのが現状です。
また、推薦入試を実施している大学そのものが少ないこともあり、推薦で医学部に入学するのは現在のところあまり一般的ではありません。

一般入試と比較した推薦入試のメリットについて解説します。

センター試験が全てでじゃない、推薦入学について知っておこう

推薦入学には、指定校、公募制、AO入試などがあります、これに私立で近年浸透しつつある地域枠推薦を含めると、一般入試を経ることなく医学部をめざす道筋はいっそう多様化することになります。

指定校方式は大学側が高校と定員を指定する方式で、高校側はその枠内で大学に推薦する生徒を選ぶことになります。
定員は多くても2人~3人程度で、推薦されればほぼ確実に合格できるかわりに大学側の求める採用基準が厳格であるという特徴があります。

公募制は条件さえ満たせば基本的に誰でも出願できる方式で、出願要件は指定校方式に比べて若干ゆるい傾向にあります。

AO入試はアドミッションオフィスの略で、大学独自の基準で合否判定が行われます。

現時点では推薦入学のほうが一般入試よりも倍率が低い傾向がつづいていますが、それは決して入学しやすいということではありません。
多様な能力が測られる分、筆記試験中心の一般入試よりもむしろ入念な受験対策が必要だと語る入試のプロもいるほどです。

推薦入学の何が良いのか

推薦入試では通常、一般入試よりも早い段階で合否の判定が行われます。
入学できるかどうかが早くわかるということは、その分、入学後にそなえた予習に多くの時間が割けるということです。

特に指定校方式では学校側から推薦が出た段階でほぼ確実に合格がきまるため、その後は医学についての専門知識を深める余裕をもつことができます。

また、一般入試とは異なり筆記試験のウェイトが若干低く設定されているため、筆記試験よりも小論文や面接で力を発揮するタイプの学生にとってはチャンスが広がるといえます。
個性的な試験で入学したいという人にはAO入試がおすすめです。

一般的には、指定校の定員に入れなかった生徒が公募へ流れ、それでも枠に入らなかった場合にAO入試を受ける、というのがよくあるパターンのようです。

医学部ではどういう試験が出されるのか、その対策法は?

医学部の推薦入試でも、おもに出題される内容としては一般の学部とそれほど変わりません。
大学によって小論文にウェイトを置いたり面接での対応をより評価したりと合否の基準が異なるため、年度ごとに発表される大学ごとの試験傾向を入念にチェックしておきましょう。

また、指定校方式や公募制であれば高校の進路指導部などから入試についての注意点などが細かく伝えられるため、それらを忠実に意識しておけば本番でも極端に緊張することはないでしょう。

小論文でチェックされるのは、おもに論理力です。
主張そのものの当否ではなく、自分の言いたいことをきちんと順序立てて論理的に伝えられているかが大きな評価基準となります。

面接では、質問に対し正確にこたえられる基礎的なコミュニケーション能力があれば大きく減点されることはないようです。

まとめ

推薦入試で合格率が高いのは指定校方式で、以降は公募制、AO入試とつづきます。

倍率で比較すれば一般入試よりも入りやすいイメージがありますが、実際には大学が求める推薦基準が厳しかったり、入学前に課される論文などが膨大だったりと、一概に推薦のほうが有利とは言えないようです。
ただ、合否が早くわかる分入学後の予習に余裕をもって取り組めるメリットがあるため、医学の知識をさらに深めたい人にとっては向いているアプローチと言えるかもしれません。

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