AO入試で受験するためには、なるべく早い対策をすることが必要です。一般入試と選考方法の内容が異なることを理解し、志望大学についての早めの情報収集が重要になります。私立大学だけではなく、国公立大学でもAO入試は増加傾向にあります。1つの入試日程に集中するのではなく、受験大学をよく知るためにも、医学部合格の機会を広げましょう。推薦やAO入試の特徴、予備校でできるAO入試の対策内容はどのようなものでしょうか?
推薦やAO入試の特徴は、受験者が大学の求める人物像と合致しているかどうか判定されるところです。一般入試との大きな違いは、合格した場合入学する専願である点です。志望大学が推薦やAO入試を実施している場合は、ぜひ受験をおすすめします。
選考方法は、小論文や面接が重視され、学科試験では、一般入試に比べると科目数が少ない特徴があります。意欲や熱意を伝えるために、小論文や面接の重点的な対策が必要になるでしょう。受験資格で見ると、評定成績の基準値を満たす必要があります。
推薦入試の場合は、学校長の推薦書も必要です。AO入試の場合は、大学によっては評定成績不問や、1浪生まで出願可能なところもあり、現役生にとっては倍率が低い点で有利であることがわかります。地元出身者を募集している地域枠の場合は、卒業後指定された期間において地域医療に従事するという特徴があります。
私立大学の医学部AO入試対策は、学科試験では見られない個性や適性を審査されるため、面接や小論文での表現力が大切です。予備校では、長年の指導をもとに、各大学の求める人物像を分析しています。
求める人物像に合わせた面接、志望理由書や小論文の書き方を知ることができます。模擬面接で本番同様の質疑を行い、試験に備えましょう。小論文では、文章の形式を覚えて細かい添削を受けておきましょう。出題されるテーマの傾向を分析し、出身地の地域枠で受験する場合は、地域医療についても知っておくとよいでしょう。
多くの私立大学医学部のAO入試では、学科試験があります。学力試験と面接や小論文の総合評価で選考されます。試験科目は英語、数学、理科になり、予備校で過去問を分析して必要な演習を行いましょう。試験時期が10月~11月であるため、出願を決める夏ごろまでに学校で高い評定成績を残すことも大切です。
国公立大学の医学部AO入試対策は、面接や小論文に加えて、センター試験の対策が必要です。毎年地域枠で、AO入試を実施する大学が増加傾向にあります。1次の学科試験はセンター試験であることが一般的です。中には大学独自の学科試験を行っているところもあります。
センター試験対策で高得点をとるためには、時間配分にゆとりを持つことです。時間を図って過去問演習を行うなど、センター試験対策をすることが重要になってきます。10月までに出願し、11月に小論文と面接試験が実施される大学が多く、長期的な選考となります。
センター試験対策に集中してしまい、面接と小論文対策に手が回らないことがないように予備校で対策を行いましょう。面接は、大学によって個人や集団などの形態が異なります。大学に合わせた模擬面接の練習をしておきましょう。小論文は公表されている出題概要をもとに分析し、慣れておきましょう。
このように、AO入試は推薦入試と異なり、学校長の推薦書は必要ないため、比較的出願しやすい受験方法です。地域医療に貢献したい場合は、出身地の受験はさらに有利であるといえます。医学部AO入試は、人物重視の小論文や面接試験だけではなく、学科試験がある大学が多いです。模擬面接や小論文添削、過去問傾向分析など、予備校で行える対策を利用し、十分に備えて医学部合格を目指しましょう。