医学部受験の難易度は、昨今かなり上がってきています。特に私立大では偏差値が40台だった学校が60台になるなどかなり高く成った学校も多く、最低でも偏差値60くらいは必要となってきています。このため、学力をあげるため効率よく医学部受験に特化した受験対策をしてくれる、医学部予備校の必要性が高まっています。
そして、授業形態も集団指導や個別指導などがあり、設備面も充実した食堂や寮があるなど、そして学費もピンからキリまであり、多様になってきています。その数多い中から自分に合った医学部予備校を選ぶポイントをご紹介します。
目次
医学部予備校を選ぶポイントは、自分の学力を考えて、効果的な学習ができるかということです。学力に自信がなければ個別にていねいに指導してくれるかを確認することです。
そしてその学習方針や授業形態が自分の性格や考えに合うか、学費はどのくらいかを比較して決めましょう。
志望校が決まっているのなら、その大学への合格実績を参考にすることも必要でしょう。それぞれ、私大に強いところ、国公立にも合格者を多く出しているところなど特色があります。
学費については、一般的な予備校に比べて比較的高い傾向がありますが、最近では学費がそれほど高くない、内容の充実したところも増えてきました。
そこで、全国的に人気の高い医学部予備校をご紹介します。
全国に4校を展開する私立・歯学部の合格率が高いメルリックス学院は、一人一人に合わせた指導を行う個別担任制で、きめ細やかな指導が受けられます。学費も良心的なのも魅力です。寮も利用可能です。
JR御茶ノ水駅にある40年以上の伝統と実績を誇る医学部予備校です。一流大卒の講師による少人数制の質の高い授業が特徴です。合格実績も上昇しており、2019年には過去最高となっています。
例年、国公立・私立ともに難関校にも合格実績があり、学費が比較的安い医学部予備校です。医師か医学生が一人一人に合わせたカリキュラムを組み、指導にあたっています。勉強法や考え方など総合的な指導と効率的な学習が特徴です。
メディカルラボは高い高額実績を誇る、個別担任制の完全個別指導が特色です。
ひとりひとりの学力や適性に合わせてカリキュラムを組んでおり、効率的な指導が受けられるのと同時に、担当講師が決まっているため自分に合った細かなアドバイスを受けられることで、メンタル面でも大きなサポートとなっています。
月に一度の面談により、現状の把握と志望校選定の調整に努めており、合格者実績も年々上昇していて、2019年度には1000名以上の医学部医学科合格者を出しています。
私立医学部の進学率が高い代官山メディカルは、自分の学力や目的に合ったコースを5コースから選ぶことができます。
1クラス9名以下の少人数制と、1日12時間授業の徹底した指導法が特徴で、その日習ったことはその日のうちにという方針により、夜間個別指導を行っています。
この指導方法によって、時間にメリハリがつき効率的に勉強できるようになったという口コミが多くみられます。
また、各自の専用自由ブースを利用できる点と、各大学の医学部に特化したオリジナルテキストが好評で、24時間スタッフ常駐の管理が行き届いた寮が用意されているのも特徴でしょう。
平均的に学費が高い傾向の医学部予備校ですが、比較的安い学費のところもあります。
そして学費が安い医学部予備校の中でも、東京メディカル学院は入学のための選抜テストがないことで人気です。
そして、少人数定員制の行き届いた指導によって、確実な合格を目指します。
細かなコース設定や、無料の夜間特訓指導による徹底的な弱点克服、さらには外部模試の申し込みやパンフレットの取り寄せ、健康管理のための予防接種の申し込みなどあらゆる面から受験生をサポートしてくれるのは、少人数定員制ならではでしょう。
大阪校のみであるにもかかわらず、全国から生徒が集まるメビオは、充実した生徒のサポート体制で定評があります。
校舎内の設備はもちろん、食堂を完備し、授業のない日でも栄養バランスのよい食事を1日3食とることができるのです。
そして校舎近くに寮も完備されていて、住み込みの寮母が常駐し、安心して勉強に集中できる環境が整っています。
医学部予備校も多種多様ですが、医学部合格のために必要な、チェックすべき大きなポイントをいくつかご紹介します。
まずは、自分の志望校が国公立か私立大かによって、選択していきましょう。予備校によって、私立大に特化した指導をするところ、国公立大にも多くの合格実績があるところなど様々です。
そして、大学によって入試問題の傾向も違いがある医学部受験は、できるだけ生徒それぞれの志望校と、学力に合わせた指導が受けられることが大事です。
そして、勉強が生活の中心となるので、自習スペースや設備、受験のための大学別の資料なども充実した医学部予備校を選びましょう。
特に自習スペースは、いつでも使えることを確認するようにします。
また、学費も様々で、一般的な予備校に比べると高額な傾向がありますが、高ければよいということもありません。
最近はコスパ重視の安い学費の医学部予備校もあり、合格実績が高くても、それほど学費が高くない場合もあります。
医学部予備校を選ぶ際に、合格実績を基準にすることが大切です。各学校、毎年の合格実績を公表しているので、必ず確認しましょう。
その際に気を付けるのは、
このような点が確実でなくでは、正しい合格実績と言えないので注意しましょう。
また合格実績が高い医学部予備校では、学費も高い場合が多いので学費を確認することも大切です。
その際には、入校時に明記されていない、授業以外の短期講習や合宿の費用なども確認するようにしましょう。
医学部予備校といっても、全国展開の学校から、1校のみのところ、国公立から私立大までの対策をしているところや私立大に特化したところ、少人数制や個別指導など多種多様な医学部予備校があるので、それぞれの特色をよく調べることが大切です。
そして、自分が将来どのような進路に進みたいかを考えて志望校を選び、自分に合った予備校を選びます。
また自分の学力や性格を考えて、個別指導が合っているか、グループ授業でほかの受験生と切磋琢磨するのが良いのか、また自宅から通うか、寮に入って勉強に集中するほうがいいかなどよく考えてみましょう。
そして、カリキュラムや学習相談、志望校の相談など、個人個人に合わせた指導をしてもらえるかなども重要なポイントですから納得いくまでチェックします。
また、自習室がつかえるかどうか、どのような設備がそろっているか、受験や進路決定に必要な大学の資料などが充実しているかなどを調べてみましょう。
そしてだいたい候補が決まったら、体験入学や見学会などに参加して、自分の目で確認してみるといいでしょう。
受験生活で長時間過ごす場所なので、できるだけストレスなく、居心地よく過ごせることも大事です。実際に見学して、肌で感じてみましょう。
医学部受験は、他の学科と比較しても難易度の高い傾向にあるので、専門の医学部予備校で受験に備えた学習をするのが得策です。
志望校が決まっているのなら、その大学の合格者がどのくらい出ているかなどのデータもチェックすることをおすすめします。
そして各予備校の学習方針や設備などの特色を調べ、例えば個別指導か集団指導では、それぞれにメリット・デメリットがあるので、自分の学力や性格に合わせて選択するのがよいでしょう。
最終的には、自分がモチベーションを保ちながら受験勉強に取り組んでいけることが大切です。