医学部を目指したいけれど、受験科目が多くて自分には無理だと諦めかけている方もいるかもしれません。しかし、受験科目が少ない大学もあるので、諦めるのはまだ早いです。そんな医学部であれば、科目を絞って勉強することができます。どんな大学があり、どのような科目を勉強すれば合格に近づくことができるのか、詳しい情報をご紹介します。これを参考に、志望校を探してみてください。
医学部入試では、英語、数学、理科2科目の計4科目が必要な大学が多いです。しかし、帝京大学は3科目での受験が可能です。3科目の場合、英語、数学、理科1科目です。また、英語、理科2科目でも可能です。理科が得意な方は、勉強しやすく、受験しやすいのが特徴です。60分間の英語の試験が必須で、毎年医学系・科学系のテーマの内容が出されています。
残りの2科目は数学、化学、生物、物理、国語の中から選び、120分間連続で解きます。しかし、そういった特徴があるため、人気が高く、毎年高倍率となっています。なんと、一般入試では50倍、センター試験では110倍の高倍率で、狭き門と言えます。理科、英語が得意な受験生が集まっているということで、他と差をつけるために、一層その科目に力を入れなければならないでしょう。
東海大学も帝京大学と同様に英語、数学、理科1科目の3科目受験が可能です。近年の受験倍率を見てみると、毎年30倍以上となっていて、2017年の場合はなんと69倍でした。非常に人気が高いことがわかります。センター試験利用入試の場合でも2018年は前期25倍、後期11倍の高倍率です。志願者数は年々増えてきています。受験合格のカギともなる理科1科目の選択について詳しく見ていきます。
基本的な問題が多く易しい化学を選択する人が多いですが、選択する人が多い分、細かいケアレスミスも許されません。生物は記述式の問題が多く、文字数の合計は490字程になります。物理は基本的な問題が多いですが、難易度の高い問題も出されています。また、受験の特徴として、1次試験は二日間行われていて、一日選択することもできますし、二日とも受験することもできます。二日間とも受験した場合は、点数が高い方で判定されます。
国公立大学でも、数学、英語の2科目で受験できる大学があります。国公立大学で受験科目が3科目以下と少ない大学は年々減ってきているので、今も2科目受験のある大学は狙い目です。まず、北海道にある旭川医科大学です。センター試験は5教科7科目で、数学は数IA必須、数IIBと簿記、情報から選択します。
理科は生物、化学、物理から2つ選択します。2次試験の個別試験が数学、英語の2科目で負担が少ないです。次に九州にある宮崎大学です。こちらもセンター試験は5教科7科目で、二次試験の個別試験が英語と数学です。
そして数学に関しては、数IAは場合の数と確立、図形の性質、整数の性質、数IIBは数列、ベクトルと分野が示されていて、対策しやすいです。この他にも全国に2科目受験ができる国公立大学があるので、ぜひチェックしてみてください。
医学部の入試は試験科目が多いイメージだった方も、2科目や3科目で受験できるというので希望の光が見えてきたのではないでしょうか。もちろん、受験科目が少ないと、その分人気が集中し、倍率が上がってしまうというデメリットはあります。しかし、自分の得意科目を集中して勉強し医学部を目指したい方は、受験科目の少ない大学を選ぶというのも手です。私立大学だけでなく、国公立大学でも可能性はあるので、ぜひ検討してみてください。