受験生時代は、理由があって医学部を諦めて別の道に進んだ人、社会人の経験してから医者になりたいという夢を見つけた人など、社会人で医学部を目指す人もいます。
目指すきっかけは人それぞれですが、合格したいという気持ちはみな同じでしょう。
しかし、社会人の受験は、簡単なものではありません。
現役受験生や浪人生とは生活環境も異なりますし、取るべき対策方法も違います。
自分にぴったりの予備校を選んで、勉強していきましょう。
医学部に入るということはただでさえ難しいことですが、社会人が受験するというのはさらに難しいです。
なぜでしょうか、それにはいくつか理由があります。
まず、社会人として仕事をしながら受験を目指す場合は、勉強時間の確保が難しいです。
毎日勉強だけができる環境にある現役受験生や浪人生とはハンデがあると言えます。
仕事が終わってから勉強したり、休日に勉強したりと休む暇はありません。
有給を使って、予備校の講座に出る人や仕事を辞めて受験勉強に専念する人もいます。
仕事を辞めると勉強時間は確保できますが、費用面で負担がかかることになります。
そして、もう一つは大学選びです。
大学によって、社会人を積極的に受け入れているところとそうではないところがあるようです。
このような事実から勉強に後ろ向きになってしまう方もいると思います。
しかし、受験すると決めたのならば、まずは試験で点数をとることに尽力して、進学先の選択肢が増やせるようにしましょう。
社会人が医学部を目指す場合、勉強の仕方としては現役受験生や浪人生と同じようなやり方でもいいところとそうではないところがあります。
まず、筆記試験対策での勉強方法です。
点数を上げるためには、苦手な科目は中学レベルの勉強に戻って勉強し直すことです。
社会人は、さまざまな経験を積んでいて、多くの知識があります。
しかし、普段の仕事で使っていない分野の勉強については、しばらく離れていたため忘れている部分も多いです。
苦手科目があった場合、間違えたところだけを直していっても結果的に理解不足のところが残ってしまい、点数を上げることにつながりません。
中学レベルの内容からしっかりと見直すことにより、基礎から定着させることができます。
授業形式としては、時間の融通が聞き、無駄のない個別指導がいいでしょう。
しかし、社会人というのは普段受験生に触れ合う機会がないので、周りからの刺激を受けるためには、集団授業に参加することもおすすめします。
大学によっては、社会人の受け入れに積極的ではないところもあります。
それと同様に、予備校でも社会人の入学に積極的ではないところもあるようです。
どうしても勉強時間の確保が短い社会人は、現役受験生や浪人生に比べて全体的に合格率が低くなってしまいます。
大学への合格率で人気が左右される予備校は、合格率が低くなってしまう可能性がある人の入学を避けてしまうのです。
しかし、そんな予備校はそれだけ指導力に自信が無いということなので、通う必要はありません。
社会人でも積極的に入学受け入れをしている予備校を選びましょう。
特に、社会人に特化したサポートやプログラムがあるところは要チェックです。
学習指導だけでなく、さまざまな面でサポートしてくれます。
例えば、仕事で忙しい人のために時間割の調整ができるところや、学費の割引をしてくれるところなどもあります。
そのようなサポート体制のある予備校を味方につけて、医学部合格を目指しましょう。