学士編入とは、一度就職した後でも再び大学で学び直すことができる制度であり、再スタートを試みる人の選択肢として人気が集まっています。
医学部への学士編入は特に人気で、競争率も毎年上がっているほどです。学士編入は4年制大学を卒業している学士、または卒業見込みであれば専門科目に関わらず入学が可能です。
しかし、医学部の学士編入は競争率も高いうえに難しく、合格するためには予備校選びが重要になってきます。適切な予備校の選び方をしっかり把握していきましょう。
目次
医学部学士編入試験は国立と私立合わせて30以上の大学が実施しています。各都道府県の名門大学が実施していることが多く、編入できれば更に高いスキルや資格、専門知識を得られるでしょう。
2021年現在、関西で学士編入試験を行った大学は、滋賀医科大学、大阪大学、神戸大学です。
基本的に大学を卒業した人、または3月31日までに卒業見込みのある人が条件となりますが、各大学によって出願資格がそれぞれ違っているためしっかりと各大学の募集要項を確認しましょう。
滋賀医科大学は医学部医学科の卒業者及び在学者を除いた大学や大学院卒業者、卒業見込みのある人、学校教育法第104条第4項の規定により学士の学位を授与された人が出願資格となります。
滋賀医科大学は近隣枠出願資格があり、近畿圏や滋賀県に隣接する福井県、岐阜県、三重県の高等学校を卒業した人で、卒業後滋賀県の病院に勤務する意思がある人も対象です。
試験内容は、大学教養教育修了程度の生命科学(生物学、物理学、化学及び統計学)の総合問題、英語が試験科目となります。
2次試験は自然科学の資料に関するテーマについて小論文 I 、医学医療の社会的役割についての小論文 II 、個人面接が試験内容になります。
大阪大学も同様で大学、大学院を卒業した人、学士の学位を授与した人に出願資格があります。
そのほか、外国でも16年の学校教育を修了していれば試験が受けられます。
1次試験は英語、生命科学、物理学、化学で、2次試験は小論文と面接になります。
神戸大学は大学卒業や学位授与といった基本的な出願資格と同等の学力があると認められた場合でも学士編入試験を受けられます。
1次試験は生命科学と英語の総合問題の筆記試験と書類審査。
2次試験は口述試験で、出願者が行っている最近の研究をパワーポイントを用いて発表する形式です。制限時間10分厳守で、質疑応答を行っていきます。
関西には予備校が多数あり、関西圏でも特に大阪は、東京に次いで主要な都市であることから大学も多いです。
大手も含めて医学部に特化したところも多く、予備校選びに頭を悩ませてしまうのではないでしょうか。
医学部の学士編入は特に人気が集まっており、競争率も毎年高く、自分に合った予備校を選ぶことが学士編入には欠かせません。
しかし、打ち出されている合格率だけを見て決めてしまうのは危険です。
中には複数の大学に合格している予備校生もおり、それ以外はなかなか合格しないという可能性もゼロではありません。
合格率の数字だけに惑わされずに、志望校にあったカリキュラムで勉強できるか、自習室など勉強する環境が整っているか、講師の実績はあるか、予備校に出向いて自分に合っているかどうか判断しましょう。
実績があって、講師も充実していたとしても、自分自身と相性が合わなければ、なかなか結果が伴わないこともあります。
関西の予備校はほとんどが体験授業を設けているので、気になったところがあれば実際に体験授業を申し込んでみてはいかがでしょうか。
人が集まる都市にはおのずと大学も増えていき、関西、特に大阪は名門といわれる程の難易度の高い大学が多数あります。
もちろん医学部への入学、学士編入は大変難しく、大阪大学の医学部は国内でトップレベルを誇っています。
大阪には関西でも特に多く予備校があり、大手も含めてそれぞれの方針で合格実績を伸ばしています。
合格率や講師陣の実績などはもちろん重要ですが、医学部への学士編入となると余計に予備校に居る時間が一日の中で大半を占めることになるので、学習環境が整っているかということも大変重要になっています。
また、個別指導や少人数制で一人一人に合った指導が必要なのか、逆に大人数で競争相手が沢山居るほうがモチベーションがあがるのか、自分自身の特性もしっかり考慮に入れて、必要な指導を必要なだけ受けられる予備校を選ぶことで、医学部学士編入合格に近づくことができます。
また、受験シーズンは、関東圏への受験のために宿泊施設の手配などもしてくれるという予備校もあるので、関西圏だけでなく関東も視野に入れているのであればそういった予備校を選んでも良いかもしれません。
医学部受験に特化した予備校である医進の会は学士編入にもおすすめです。一度大学を卒業した後の勉強法や対策をプロの講師陣が教えてくれますので、文系で理数系が苦手な方は特に医学部受験に重点を置いて勉強できる医進の会が向いていると言えるでしょう。
学士試験を受ける方は一度大学を卒業しているため、独学で勉強する人も少なくありません。しかし、独学では大学について最新情報や常に変化していく受験に対応するすべが得られなくなります。
医進の会では入試方法や大学の詳しい出題傾向も教えてもらえるので、十分な対策をとることができます。
個別指導に重きを置いているため、1人の生徒に対して多くの講師がサポートしてくれるのも魅力の1つですし、防音効果の高い個別ブースもあり、集中した勉強を行うことが可能となっています。
少人数制の授業に加え、オンライン授業も選択できるので、自宅にいながら上質な授業が受けられます。一度社会人になった方が学士編入を目指すのにも時間が取りやすいためおすすめです。
合格者数が少なく、不安になる方も多いと思いますが、少人数制に重きを置いているため必然的に合格者人数が少なくなります。
人数ではなく、合格率で見れば名門大学への合格率は高いため、数に惑わされずに判断しましょう。
メビオは大阪の天満橋にある医学部に特化した予備校で、少人数制で教えています。名門大学に多くの合格者を出し、実績があり信頼も厚いです。
独自の調査で制作されたオリジナルテキストと生徒に合ったカリキュラムで、難関大学でも徹底した対策を行うことができます。クラス編成も得意教科や不得意教科が似ている生徒同士を同クラスにするなどの配慮を行っているため、学士編入へのサポートも充実しています。
また、寮も完備されており、地方の人でも大阪や関西の環境がわかりやすくなり、大学に足を運びやすくなるのも特徴です。
社会人の受験へのサポートも充実しているのもおすすめポイントです。学士編入試験についても事細かな情報や豆知識など掲載されているので、具体的な対策を行うことができます。周囲には府立図書館もあり、勉強を行うのに適した環境とも言えます。
大阪医歯学院は、予備校では珍しい担任制を設けています。これにより勉学面以外の相談もしやすく、学士編入に挑む際には大きな力となってくれます。また、少人数制と個別授業を選択できるため、担任との距離感も調節できます。
38年の実績があり、多くの名門大学の医学部に合格実績を残しているのも特徴です。医学部、歯学部、獣医学部、薬学部の専門予備校であるため、その方面へのノウハウや対策も豊富にあります。
寮も完備されており、体調面や出欠管理も行ってもらえ、引き締まった生活と共に勉強を行うことができます。徹底したバックアップで入試情報も得やすく、一度社会人になった方にはメリットが豊富でおすすめです。
昨今の情勢もあり、学士編入が注目を集めています。一度社会人になった後でも学べる機会であり、その資格がある場合は見逃さずに積極的に活用しましょう。
編入試験への対策も受験と同じく予備校選びがとても重要になります。一度卒業しているからと言って、安心せず、勉強が疎かにならないようにしましょう。
また、関西の大学に編入する際は、同じく関西にある予備校を選ぶと情報が得やすくなります。編入試験の内容は大学によって大きく異なるため、情報が合格の大きな鍵になります。学士編入はその地域の最新の情報も重要になるため、編入を考えている大学のことも考えて予備校を選びましょう。