医学部予備校の生徒ごとに見る時間割と例

医学部合格を実現するためには予備校の選び方が重要です。

現役生や社会人で環境が異なるため、それに合わせた予備校を探す必要があります。

予備校やコースによって時間割の決め方が変わるため、自分に合った学習スタイルを見つけるためには時間割に注目して予備校を探すことがおすすめです。

大手予備校や医学部専門予備校、コースなどで異なる時間割の特徴を確認していきましょう。

予備校によって時間割の決め方は異なる

予備校は全国展開される大手予備校と、医学部などの特定分野を中心に学ぶ専門予備校の2種類に分類され、時間割は予備校の特徴によって左右されます。

予備校によって指導形式や授業形式、得意な受験大学や分野が異なるため、時間割もそれに合わせて決めていくのが特徴です。

大手予備校と医学部予備校の時間割の特徴について解説していきます。

大手予備校と医学部予備校の違いについては以下の記事をご覧ください。

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大手予備校のスタンダードな時間割

大手予備校の医学部コースでは集団授業が多く、決められた時間割で構成されます。

集団授業の場合は自身で好きなスケジュールを組むことはなく、決まった時間割に対して参加できる授業を選択することが一般的です。

カリキュラムや時期にもよりますが、授業は1コマ50分から90分の間で設定され、1コマ50分の場合、1日8コマから10コマで時間割が構成されることもあります。

医学部予備校の時間割

医学部予備校は専門性が高く、少人数制や個別指導型の授業形態が多いです。
少人数制ではある程度決められた時間割になりますが、個別指導型の場合、時間割は生徒が個別に設定することができ、自由度が高いのが特徴になります。

1コマが長い傾向にもあり、1コマ80分から120分で設定されていることもあります。
1コマが長い分、1日の時間割は3コマや5コマで構成されることが多いです。

また、医学部専門の予備校では数学と英語を重要視している傾向にあり、時間割のコマ数は他の教科よりも多くなるのも特徴です。

集団授業と個別授業の時間割の違い

時間割は自身のライフスタイルに合った授業を受けるために重要な要素です。

予備校を選ぶ際に時間割を基準とするのがおすすめですが、時間割の決まり方は集団授業か個別授業かでも大きく異なります。

集団授業と個別授業にはそれぞれメリットとデメリットがあり、生徒のライフスタイルによって選択するべき形式が異なるのも特徴です。

集団授業と個別授業の指導形式や費用などの違いについては以下の記事をご覧ください。

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集団授業は決められた時間割に生徒側が合わせるのが基本

大手予備校に多い集団授業では、予備校側が定めたカリキュラムで授業が進んでいき、生徒が決まった曜日・時間での通塾が基本です。

学力別にクラスが分けられ、年間を通した時間割を設定します。
他の生徒と同じ数の授業を行うので、学力差がはっきりわかり生徒の向上心を刺激する効果があるのも特徴です。

自身の学力を客観的に把握できる機会が多く、競争心から効率良く学力を上げられます。

過去問などの受験対策をあらかじめ設けられているので、受験対策のスケジュールが最初から明確になっており、それに沿って進んでいくので、安心感があるでしょう。

集団授業の時間割例

集団授業の後に自習の時間があるスタイルです。

時間
9:30~10:50 生物/物理 化学 化学 自習 生物/物理 確認テストのやり直し
11:00~12:20 生物/物理 化学 化学 英文解釈 生物/物理
12:20~13:10 昼休憩
13:10~14:30 英文法 数学ⅠA 数学Ⅱ 数学Ⅲ 英語構文 自習
14:40~16:00 英文解釈 小論文 数学B 数学Ⅲ 英作文
16:10~17:00 英語 数学ⅠAⅡB 数学Ⅲ 化学 生物/物理
17:00~21:00 自習/個別指導 自習
個別指導

参考:私立医学部受験予備校メデュカパス

個別授業はある程度自由に時間割を決められる

個別授業は現状の学力に合わせた時間割を設定します。

学習内容や状況に応じて個別にスケジュールを組んでいくので、曜日と時間を自由に選ぶことができ、生活スタイルに合わせやすいことも特徴です。

個別授業は苦手を克服することに適しており、理解できるまで講師に質問できるのも利点となります。
集団授業と異なり、学期の途中から通い始めても時間割の自由さで授業内容の遅れを気にすることもありません。

自分に合わせたペースで受験対策を行いつつ、志望校に特化した時間割を組むことも可能なので、個人に合わせた柔軟な受験対策が期待できます。

個別授業の時間割例

高卒生プランの時間割を例としています。

時間
9:00~11:00 英語(文法) 自習&確認テスト 英語(文法) 自習&確認テスト 英語(長文読解) 自習&確認テスト
11:30~13:30 自習&確認テスト 数学ⅠA 自習&確認テスト 数学ⅡB 自習&確認テスト 数学Ⅲ
14:00~16:00 化学(理論) 物理(力学) 自習&確認テスト 化学(有機) 物理(波動) 自習&確認テスト
16:30~ ・自習&確認テスト
・チューターの質問受け
・チューターの個別フォロー
(共通テスト古文) (共通テスト漢文) (共通テスト倫理、政経) (英語の文法) (数学III) (化学)

参考:医進の会

現役生と浪人生や社会人で異なる時間割

時間割が自分のライフスタイルに反していると、例え優秀な講師や学習環境が整っていても効率良く学習を進めることは難しくなります。

そのため、自身の状況に見合った時間割を設定できる予備校を探すことが重要です。

現役生の指導だけでなく、社会人や浪人生に対しても指導を行っている予備校では生徒のライフスタイルに適切な時間割を提案してくれます。

それぞれの時間割の特徴を見ていきましょう。

現役生や社会人は限られた時間で時間割を決めていく

学校の授業がある現役高校生や、仕事をしながら医学部の再受験を目指す社会人の場合、予備校に通う時間は大幅に限られてしまいます。

日中は予備校の講義を受けられないため、授業や仕事が終わる時間帯から時間割の設定が必要です。

17時以降や18時以降から授業が始まり、22時頃まで行うことが多いです。

休日は休校日を設けている予備校も多いですが、志望校の難易度が高い場合によっては土曜日や日曜日も授業を実施してくれる柔軟な予備校もあります。

土日にも時間割を組み込んで、対策できる予備校を選ぶのがおすすめです。

現役生の時間割例

医学部予備校の個別授業、高校3年生の時間割を例としています。

時間
9:00~11:00 学校の授業
11:30~13:30
14:00~16:00 数学
17:00~19:00 英語 化学 ・自習&確認テスト
・チューターの個別フォロー(英語)
・チューターの質問受け
英語 物理 ・自習&確認テスト
・チューターの個別フォロー(数学)
・チューターの質問受け
19:30~21:30 数学 ・自習&確認テスト
・チューターの個別フォロー(化学)
・チューターの質問受け
・自習&確認テスト
・チューターの個別フォロー(英語)
・チューターの質問受け
・自習&確認テスト
・チューターの個別フォロー(物理)
・チューターの質問受け
21:30~ ・自習&確認テスト
・チューターの個別フォロー(数学)
・チューターの質問受け

参考:医進の会

社会人の時間割例

社会人の場合、平日は仕事のあとの指導になります。

時間
10:00~19:00 仕事 苦手科目
19:00~20:30 化学 数学 数学 化学 物理 自習
20:45~22:15 数学 物理 英語 物理 英語

浪人生は授業時間を多く取ることができる

浪人生は高校生や社会人と違い、受験勉強に充てる時間が豊富にあります。
長時間にわたって授業を受けることができるため、1日中の授業スケジュールを組むことが可能です。

1日約12時間以上の時間割を組むことができますが、授業を多く受けることが必ずしも良いことではありません。

多すぎると復習の時間が確保できなくなり、授業のインプットが追いつかなくなります。
そのため、浪人生の時間割にも自習や休みをしっかり組み込んでいるのも特徴です。

浪人生の時間割例

医学部予備校の個別授業を例としています。
時間がたっぷりある浪人生でも休みや自習時間をしっかり取り込む時間割が組まれています。

時間
9:00~11:00 数学ⅠA 英語(文法) 数学Ⅱ 英語(文法) 数学B 英語(長文読解)
11:30~13:30 化学(理論) 自習&確認テスト 化学(理論) ・自習
・確認テスト
化学(理論) 自習&確認テスト
14:00~16:00 自習&確認テスト 生物 自習&確認テスト 生物 自習&確認テスト 生物
16:30~ ・自習&確認テスト
・チューターの質問受け
・チューターの個別フォロー
(数学) (英語) (化学) (生物) (数学) (英語)

参考:医進の会

国公立大学志望と私立大学志望でも時間割の決め方は異なる?

時間割の決め方は志望校が国公立か私立でも異なります。
国公立は科目数が圧倒的に多く、共通テスト対策もあるため、私立大学志望の方よりも対策が多くなります。

ただ、勉強時間を多く確保するだけではなく、自習時間を十分に設けることや同じ科目が密にならないように時間割を組むことも重要です。

国公立大学志望と私立大学志望別に時間割の決め方を見ていきましょう。

難関の国公立大学では多くの授業時間が必要

国公立大学医学部は共通テストで最低でも80%以上、可能なら85~90%は取得しておきたいもの。

高い学力が求められるため、国公立大学医学部志望の場合は特に多くの勉強時間を確保することが重要です。

1コマの時間を長く設定している場合や、夜遅くまで授業を行うことも少なくありません。

ただし、授業数を多くすることだけが学力向上に繋がるわけではないため、休息や自習時間をしっかり時間割に組み込んでくれる予備校選びも重要になります。

国公立大学志望の時間割例

高卒生で少人数制集団授業の時間割を例にしています。

時間
9:00〜13:00 数学 化学 英語 化学/物理 英語 数学
13:00~17:15 物理 英語 数学 化学 物理 古文/漢文
17:00〜21:00 現代文 社会

参考:医学部進学予備校メビオ

私立大学でも受験校によっては密な時間割が必要に

私立大学は偏差値だけで比較すると国公立大学よりも難易度は低い傾向にあります。

しかし、受験校の偏差値や生徒の学力、状況によっては国公立大学と同等の勉強時間が必要になるため、それに応じた時間割を提案してくれる予備校を選ぶことが重要です。

また、私立大学医学部の受験では、共通テストと同じく数学と英語の学習範囲が広い傾向にもあります。
そのため、早い段階から対策を行えるように、数学と英語を重点的に時間割に組み込まれるのが特徴です。

私立大学志望の時間割例

高卒生で少人数制集団授業の時間割を例にしています。
私立大学医学部は数学と英語が特に重要視されているため上記の時間割でも多く組み込まれています。

時間
9:00〜13:00 生物 英語/数学 化学 生物 生物/化学 化学
13:00~17:15 数学 英語 英語 英語 数学 数学
17:00〜21:00

参考:医学部進学予備校メビオ

医学部合格には個別授業での時間割がおすすめ

医学部合格を実現するには適切な時間割を提供してくれる予備校が重要になります。

医学部予備校の個別授業であれば、より柔軟に自分のライフスタイルや志望校に合った時間割で受験対策を行うことができます。

個別授業の医学部予備校が合格への近道であることを確認していきましょう。

自分に合わせて自由に時間割を組むことができる

個別授業のメリットは生徒一人ひとりに時間割が作成されることです。

国公立の医学部志望の場合、英語と数学以外にも重要な科目が多く、必要な知識を学べることが重要になります。

幅広く知識を得つつ苦手を克服するためには個別に細かくカリキュラムを組むことが求められ、個別授業の柔軟な時間割が適しているといえます。

私立大学の医学部志望の場合は国公立とは異なり、大学の特色が試験に色濃く出ているため、それに合わせた授業を組み込んでくれることも重要です。

問題の出題傾向が大学によって異なるので、志望校に合わせて対策を行うことができる個別授業がおすすめです。

最適な時間割スケジュールを提案してくれる医学部予備校を選ぼう

予備校によって時間割の決め方は異なり、自身のライフスタイルに合った時間割を提案してくれる予備校を選ぶことが重要です。

個人に合わせて受験する大学の対策と適切な時間割を作成してくれる医学部予備校を選ぶことで、常に志望校の試験問題を意識した学習を行うことができます。

柔軟な対応ができる個別授業の予備校であれば、生徒がどのような生活スタイルであっても医学部への合格の可能性を高めてくれます。

個別授業でも提案される授業量が自分に合わない場合もあるので、しっかり医学部予備校を比較して必ず時間割をチェックしておきましょう。

個別授業の医学部予備校の比較は以下の記事で紹介しているので参考にしてみてください。

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