私立医学部の傾向をおさえた受験対策!

公開日:2017.01.15 更新日:2022.12.02

難関である医学部に合格するのは非常に大変です。
ただ勉強するだけでなく、しっかりと情報収集した上で、計画的に対策する必要があります。

国公立大学と私立大学の医学部では試験の傾向が異なるため、十分にリサーチした上で、勉強を進めていきましょう。

国公立と比較した、私立医学部の受験内容、日程などを具体的にお伝えします。
関西の医学部の受験情報も具体的にまとめているので、志望校を定め、対策していきましょう。

私立と国公立の医学部対策の違い

医学部の受験といっても、私立と国公立では試験内容や日程なども異なり、対策の方法が違います。
そこで、国公立と比較して、私立医学部対策はどう違うのかを具体的にご説明します。

違いを理解した上で、対策を始めましょう。

受験回数を増やせるが複数校の対策が必要

国公立は前期と後期、2回しか受験のチャンスはありません。
しかし、私立大学の医学部は日程が合えば、複数校の受験が可能です。

1つの私立大学でも複数の受験方式があり、同時に出願できるところもあります。
多くのチャンスを得られることは嬉しいことですが、受験回数が増やせる分、それぞれの対策が必要になってきます。

そのため、いくつ受験するのか、どこを受験するのかはよく考えて、絞って対策する必要があります。
このことを理解し、私立の受験校を決めましょう。

多くても、受験する私立大学は5校程度にするのが現実的です。

特に、国公立が第一志望の場合は、共通テスト、国公立の二次試験の日程を鑑みて、私立大学受験で負担が大きくなり、疲れやストレスがたまらないように調整しておくべきです。

私立大学の受験日はもちろん、移動・宿泊が必要な受験の場合は余裕を持ったスケジューリングを設定しましょう。
また出願校を決める際に、私立大学の試験内容や傾向も確認しておきましょう。

同じ数の私立大学を受けるのでも、傾向が似ている医学部受験するのと異なる医学部を受験するのでは、負担が全く異なります。

第一志望の二次試験と並行して、対策できるような医学部に出願し、勉強を進めていくのが好ましいです。

私立の方は国公立よりも対策すべき受験科目が少ない

私立は国公立より、対策すべき受験科目が少ないです。
これは、私立の併願をする上で非常に嬉しいポイントではないでしょうか。

国公立の場合、共通テストで5教科7科目の受験が必要なので、得手不得手に関わらず、満遍なく勉強する必要があります。

そして、二次試験では英語、数学、理科3教科と面接ということが多いです。

対して私立は個別試験で、一般的には英語、数学、理科3教科の受験となります。
これに小論文、面接が加わります。

教科の勉強が少ないので、私立専願だと今後の医学部での勉強に深く関わる教科に注力して勉強することができます。

国公立も受験するなら、国公立対策の勉強で私立受験の教科の勉強はカバーできると言えます。

受験する私立大学を選ぶ際の注意点

受験のチャンスが増える私立大学医学部の出願校を選ぶ際に、どのようなポイントに注意すべきなのかをお伝えします。

受験校が増えたからといって、単純に合格率が上がるわけではありません。
自分に合った対策のしやすい私立大学を選択し、合格を掴み取りましょう。

難易度や倍率を理解する

まずは、私立大学の難易度(偏差値)を受験する予定の国公立と比較して見てみましょう。

国公立の方が、偏差値が高いというイメージがあるかもしれませんが、私立でも国公立より偏差値の高いところはあります。

自分の学力に合ったレベルの私立大学を検討しましょう。
そして、倍率という面で考えると私立の方が高くなります。

国公立が平均5倍ほどであるのに対し、私立ではなんと44倍という学校も存在しますし、20倍以上の大学もいくつもあります。

複数校受験する人が多いことが一因です。
私立大学の場合、第一志望として出願する方もいれば、国公立や他の私立の併願校として出願する方もいます。

その中身がどうなっているのかはわかりませんが、倍率が高ければその分1点でも高い点数を取らなければならないということです。

難易度(偏差値)は高くないけれど、倍率が高い人気校もあります。
そのため、私立の出願では難易度(偏差値)と倍率を見て、冷静に自分に合った学校を判断しなければなりません。

さらに、私立だと試験傾向が急に変わったり、年によって倍率が変動したりすることもあります。
最新の情報を入手しましょう。

出願条件をしっかりと確認する

都市部と比較して、地方は倍率が低い傾向にあります。
そのため、地元の人だけでなく都市部から移住して地方の医学部を狙う方も多いです。

どんな場所でもよいから医学部に入学したいと考えるのであれば、全国の医学部をリサーチして受験校を決めるでしょう。

しかし出願の際に一般試験ではなく、推薦入試や地域枠などの特別入試を利用する場合には出願条件をしっかりと確認することが必要です。

地元の高校卒業の方のみ対象の入試もあります。
全国からの受験生を受け入れている地域枠制度もありますが、進路などの条件を確認した上で出願しましょう。

なぜなら、過疎地域の医師不足解消を目的とした入試の場合は、卒業後の勤務科や勤務先まで決められてしまっているからです。

必要とされる場所で、医療に貢献したいという意志がある方のための入試制度です。
大学時代は地方で学び、卒業後は都市部で勤務したいと考えているのであれば、この入試制度は当てはまりません。

こうした、特別入試では出願条件をしっかりと確認しておきましょう。

私立大学の医学部受験対策のポイント

これまでに述べた国公立との対策の違いも踏まえて、私立大学受験対策のポイントをお伝えします。

私立受験では色々な方式を取っているところが多いです。試験傾向を踏まえた対策を計画的に取り組んでいきましょう。

共通テスト利用入試

私立大学独自の個別試験ではなく、共通テストを利用した入試を行なっている医学部も多いです。
メリットとしては、その大学のための対策を特別に行なう必要がなく、国公立大学に向けた共通テストの勉強を続けていればよいので、負担が減らせることです。

私立医学部が第一志望の人にとっても、大学ごとの対策を減らし受験校を増やすことができます。

ただし、共通テスト利用での定員は少ないため、高得点をとる必要があります。
関西の医学部の情報は以下をチェックしてください。

大阪医科薬科大学(大阪府) 大学入学共通テスト利用選抜…10名
関西医科大学(大阪府) 大学入学共通テスト利用選抜(前期)…12名
大学入学共通テスト利用選抜(後期)…5名 (一般選抜後期も含めた人数)
大学入学共通テスト・一般選抜併用…13名
近畿大学(大阪府) 共通テスト利用・前期…5名
共通テスト利用・中期…3名
共通テスト利用・後期…2名

一般入試対策

一般入試の場合、私立は個別試験だけが多いです。

一次試験はペーパーテスト3教科です。
具体的には、英語・数学・理科(物理基礎・物理、化学基礎・化学、生物基礎・生物から2科目選択)です。

しかし、私立大学ごとに出題内容や傾向、採点方法などが異なります。

そのため国公立も受験する場合、共通テスト対策と並行して受検予定の私立の出題傾向をしっかりおさえた対策をする必要があります。

受験校を決める際には、しっかりとリサーチした上で対策を始めましょう。

小論文・面接対策

私立の一般入試では、二次試験で小論文、面接を課すことが多いです。
科目試験が少ない分、小論文、面接の対策が重要になってきます。

ただし、大学ごとにどのような形式や内容で行うのか、どのように評価するのか(段階評価・点数評価)などが違いますので、各大学の情報をチェックしておきましょう。

大前提として、志望理由をしっかりとまとめておきましょう。

志望校の情報をリサーチし、そこでなければならない理由を明確にして述べられるようになるとよいです。
将来の夢、そのために志望先で何をどう学んでいきたいのかも、より具体的に言えると高評価です。

日頃から行なっておくべき対策としては、医療記事のニュース、最新情報を積極的に取り入れることです。

これは個別試験の英語対策にもつながります。英語の長文読解で医療のニュースを扱ったものも出題されているからです。

予備知識を持っておけば、英語の解答もスムーズにできるようになるでしょう。

そして、小論文、面接対策としてはそのニュースに対して自分はどんな意見を持っているのか、今後どのようなことに携わっていきたいかということを考えておきましょう。

最近のニュースに関して小論文や面接で問われることは多いです。
また、過去の過去の出題例もチェックし、答えられるようにしておきましょう。

関西の私立大学医学部の入試情報

関西で私立大学医学部受験を検討される方向けに、各大学の一般入試と共通テスト利用の入試内容や配点、2023年度の日程などを具体的にご紹介します。

入試傾向などを参考に、受験する大学選択に役立ててみてください。

関西医科大学

関西大学は大学共通入学テストを利用した様々な入試方法があること、二次試験は面接だけで小論文がないことが特徴です。

共通テストで必要な教科、配点などが試験方式ごとに異なりますので詳しくチェックしてください。

一般選抜(前期)

出願期間 12/24~1/12
一次試験 1/28
外国語 100点・数学 100点・理科 200点(物理・化学・生物より2科目100点ずつ)
計400点
試験会場 東京 大阪 名古屋 福岡
一次合格発表 2/7
二次試験 2/11
個別面接(段階評価)
試験会場 関西医科大学
合格発表 2/16

一般選抜(後期)

出願期間 2/1~2/16
一次試験 3/4
外国語 100点・数学 100点・理科 200点(物理・化学・生物より2科目100点ずつ)
計400点
試験会場 関西医科大学
一次合格発表 3/10
二次試験 3/14
個別面接(段階評価)
会場 関西医科大学
合格発表 3/17

大学入学共通テスト利用選抜(前期)

出願期間 12/24~1/12
大学入学共通テスト 外国語200点・数学(数 I A・II B)200点・理科(物理・化学・生物より2科目)200点
・国語100点・地理歴史公民(1科目)100点
計800点
一次合格発表 2/10
二次試験 2/18

個別面接(段階評価)

合格発表 2/24

大学入学共通テスト利用選抜(後期)

出願期間 2/1~2/16
大学入学共通テスト 外国語200点・数学(数 I A・II B)200点・理科(物理・化学・生物より2科目)200点
計600点
一次合格発表 3/10
二次試験 3/14

個別面接(段階評価)

二次合格発表 3/17

大学入学共通テスト・一般選抜併用

出願期間 2/24~1/12
大学入学共通テスト 外国語100点(200点を100点に換算)・数学100点(200点を100点に換算)
・理科(2科目)200点・国語100点・地理歴史公民100点
計600点
一次試験 1/28
外国語 100点・数学 100点・理科 200点(物理・化学・生物より2科目100点ずつ)
計400点
試験会場 東京 大阪 名古屋 福岡
一次合格発表 2/10
二次試験 2/18
個別面接(段階評価)
試験会場 関西医科大学
合格発表 2/24

*合否判定:一次合格者のみを二次試験受験資格有。
一次試験・二次試験の成績および調査書により、総合的に判定する。

関西医科大学はこちらでも紹介しています。

近畿大学

近畿大学は一般入試だけでなく、地域枠、共通テスト利用などがあります。
共通テスト利用では、出願のタイミングによって3タイプの入試が可能です。

共通テストを受ける前から出願できるものから、共通テストの結果によって出願を決められるものもあります。
利用する科目、配点も異なります。

多くのチャンスを得たい方や得意科目を利用した出願をしたい方にはおすすめです。

一般(前期)/地域枠入試(大阪府、奈良県、和歌山県、静岡県)

出願期間 12/16~1/12
一次試験 1/29
外国語100点・数学(数 IA・II B)100点・理科(物理・化学・生物より2科目)200点
計400点
会場 大阪 東京 名古屋 広島 福岡
一次合格発表 2/7
二次試験 2/12
小論文・面接 段階評価
会場 大阪狭山
合格発表 2/23

一般(後期)/地域枠入試(静岡県)

出願期間 2/1~2/14
一次試験 2/26
外国語100点・数学(数 I A・II B)100点・理科(物理・化学・生物より2科目)200点
計400点
会場 大阪 東京
一次合格発表 3/4
二次試験 3/9
小論文・面接 段階評価
試験会場 大阪狭山
合格発表 3/17

共通テスト利用・前期

出願期間 1/3~1/13
大学入学共通テスト 外国語100点・数学(数 I A・II B)200点・理科(物理・化学・生物より2科目)200点
計500点
一次合格発表 2/15
二次試験 2/19
個別面接(段階評価)
試験会場 大阪狭山
合格発表 2/28

共通テスト利用・中期

出願期間 1/3~2/1
大学入学共通テスト 外国語100点・数学(数 I A)or 国語(近代)100点・理科(物理・化学・生物より2科目)200点
計400点
一次合格発表 2/15
二次試験 2/19
個別面接(段階評価)
試験会場 大阪狭山
合格発表 2/28

共通テスト利用・後期

出願期間 2/3~2/23
大学入学共通テスト 外国語100点・数学(数 I A)or 国語(近代)or 理科(物理・化学・生物)200点(2科目選択)
計300点
一次合格発表 3/4
二次試験 3/9
個別面接(段階評価)
試験会場 大阪狭山
合格発表 3/17

近畿大学についてはこちらでも紹介しています。

大阪医科薬科大学

一般(前期・後期)、大阪府地域枠、共通テスト利用とシンプルな試験方式となっています。

共通テスト利用では、英語でリスニングより筆記が重視されており、リスニングが苦手な方にもチャンスがあります。

一般選抜(前期・大阪府地域枠)

出願期間 12/12~1/24
一次試験 2/10
外国語100点・数学100点・理科(物理・化学・生物より2科目)200点
計400点
試験会場 大阪 愛知 東京
合格発表 2/17
二次試験 2/19
小論文(実施は一次試験の時)・面接 段階評価
試験会場 大阪医科薬科大学
合格発表 2/22

一般選抜(後期)

出願期間 12/12~2/27
一次試験 3/10
外国語100点・数学100点・理科(物理・化学・生物より2科目)200点
計400点
試験会場 大阪 愛知 東京
合格発表 3/15
二次試験 3/17
小論文(実施は一次試験の時)・面接 段階評価
試験会場 大阪医科薬科大学
合格発表 3/20

共通テスト利用選抜

出願期間 12/12~1/13
大学入学共通テスト 外国語200点(筆記試験160点・リスニング40点に換算)・数学(I A・II B)200点
・理科(物理・化学・生物より2科目)200点・国語(近代)100点
計700点
合格発表 2/22
二次試験 2/28
小論文(実施は一次試験の時)・面接 段階評価
試験会場 大阪医科薬科大学
合格発表 3/1

大阪医科薬科大学についてはこちらでも紹介しています。

兵庫医科大学

兵庫医科大学では、AとBの2タイプの一般試験があります。

一般選抜B英語の資格試験取得が条件で二次試験でも英語の比重が高いため、英語が得意な方が力を発揮できる試験となっています。

一般選抜A(4科目型)

出願期間 12/12~1/16
一次試験 1/25
外国語 150点・数学 150点・理科 200点(物理・化学・生物より2科目)
計500点
試験会場 神戸 東京 福岡
一次合格発表 2/2
二次試験 2/4 or 2/5 (出願時に希望日を提出)
面接・調査票 100点・小論文 50点
計150点
試験会場 西宮キャンパス
合格発表 2/10

一般選抜B(高大接続型)

*出願条件 いずれかの英語の資格・検定試験の基準に満たしていること

英検2級以上 / GTEC(CBTタイプ)960点以上 / IELTS(Academic Module)4.0以上 / TEAP4技能(TEAP CBTを除く)225点以上

出願期間 12/12~1/16
一次試験 1/25
数学 150点・理科 100点(物理・化学・生物より1科目)
計250点
試験会場 神戸 *一般選抜A、B併願の場合 Aの会場で受験可能
一次合格発表 2/10
二次試験 2/13
小論文 50点(一次試験の際に実施)・英語150点・課題型
個人面接 40点・英語資格試験・調査書(40点)計280点
試験会場 西宮キャンパス

合格発表 2/21
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