医学部に入りたい!編入か再受験どちらがおススメ?

公開日:2021.08.23 更新日:2021.08.23
医学部に入りたい!編入か再受験どちらがおススメ?

別の学部に入ったものの後悔しているという方は多いのではないでしょうか。再度医学部を目指すとき、一般試験を再受験するか、学士編入制度を利用するかで悩むことが多いです。無事合格し夢を叶えるためには、それぞれの受験科目や合格点数、倍率を調べておく必要があります。現状の自分に合う受験方法を選択し、勉強を重ねていきましょう。ここでは、再受験か編入試験か、どちらにすべきかを考える上での材料を提供していきます。

医学部の編入試験、再受験について解説

編入試験の特徴

まず、編入試験の特徴を確認していきましょう。

編入試験は、一から受験するのではなく、大学独自の試験を受けるものです。大学によって必要な科目数や受験時期が異なっています。この編入試験に合格すると、2年生か3年生としてその大学の医学部に編入することができます。

試験科目として、多くの医学部では英語はもちろん、生命科学や物理、化学といった理系科目からの出題がメインです。物理・化学は、一般入試レベルで対応できる大学もあるものの、生命科学は一般入試レベルを大きく超えた出題となり、文系出身者では厳しいこともあります。

ただ、編入試験の一番の特徴は募集定員が少ないことです。大学ごとになりますが、ほんの少数しか取らないため、かなり狭き門となっています。

再受験の特徴

次に、再受験の特徴を述べていきます。

再受験は、大学入学共通テストを経て二次試験を受験するという、一般的な受験生ルートをたどる方法です。ここでの特徴は、ライバルが高校生や浪人生ということでしょう。

一般入試を受ける多数が高校生です。そこに混じって受験をしていきますし、もし入学をしたら周りには18~20歳が同級生となります。再受験をする方は「年上」になることが多いです。

もう1つの特徴は、受験科目が多くなるということです。編入試験と異なり、大学入学共通テストと二次試験が必須であるため、必然的に勉強する科目数が増加します。

編入試験を選ぶメリット・デメリット

編入試験のメリット

編入試験を受験する上でのメリットを3つ、ご紹介していきます。

学費や時間を節約できる

まず、1つ目は学費や時間を節約することができる点です。再受験では大学入学共通テストと二次試験を受験する必要があり、準備すべき科目が増加し、受験期間が長くなってしまいます。しかし、編入試験は比較的少ない科目数なため、受験するための準備を短縮することができます。

医学部受験で大きな負担となるのが、予備校やテキストにかかる学費といえるでしょう。編入試験ならば、英語と理系科目が必須科目であるため、少なく済ませることができます。

国公立大学と併願できる

2つ目のメリットは、国公立大学と併願できる点です。どうしても医学部に入りたいと、国公立でも私立でもどちらでもいい!と思いがちですが、やはり国公立大学の方が学費を少なく抑えることができるため、人気が高いです。

再受験だと、大学入学共通テストの後に私立大学、国公立大学の受験が控えています。大学ごとに受験科目が異なるため、多くの大学を受けることは難しいです。しかし、編入試験であれば、受験科目や範囲が共通している場合があり、負担を少なくして併願できる可能性があります。

また、編入試験は大学ごとの受験日程が組まれているため、日程が被らない限りは多くの大学を受験することができます。

経歴や熱意を武器にできる

3つ目のメリットは、これまで自分が培ってきた経歴や、医師になりたい熱意を武器にできる点です。

編入試験は、現在別の学部に在学している大学生や、大学をすでに卒業した方が受験します。通常の高校生よりも、一度大学を経た上で「医師になりたい」という強い意志を持って取り組んでいることが一目瞭然なため、面接時にはアピールできます。

また、大学や大学院で資格や経験を積んできた方ならば、それを医師になる上で活かすこともアピールできるため、好印象を残せます。

編入試験のデメリット

メリットがあれば、デメリットもあるものです。編入試験でのデメリットを知り、受験する際の材料にしてください。

募集定員が少ない

デメリットの1つ目であり、最大のものは募集定員が少ない点です。

一般入試でさえ少ないことで有名な医学部ですが、編入試験ではさらに少ない枠を争うことになります。大学ごとによって異なりますが、最も少ないところで1人、最大でも20人程度のため、突出した学力を持って試験を突破し、面接までいかなければなりません。

さらに難しいのは、枠が少ないのにも関わらず、医師という人気職業がゆえに受験数は多いことでしょう。そのため、倍率は20~30倍、最大で50倍にもなり、厳しい受験となってきます。

難しい科目がある

デメリットの2つ目は、求められる学力が高いうえ難しい科目がある点です。

大学によって異なりますが、編入試験で必要とされる科目は英語、物理や化学、数学などの理系科目、生命科学です。この中でも一番難しいと言われるのが生命化学です。

生命科学は高校生などの一般入試レベルを大きく超えた出題があり、文系出身者や理系でも生命化学を専門にしていない限り、合格レベルに到達する学力を身につけることは容易ではありません。この対策に非常に時間がかかってしまうこと、またその範囲も膨大なため、対策するうえで最も難しい科目となっています。

入試情報が少ない

3つ目のデメリットは、入試情報が少ない点です。受験は情報戦といっても過言ではない程、入試について知っておかなければいけません。

受験時期、必要科目、その対策方法など、一般入試であれば大学ごとの対策テキストがあったり、予備校で先輩から情報を仕入れたりすることもできます。しかし、編入試験ではそもそも合格する人が少ないため、入試情報はめったに巷には流れません。そのため、不安を抱えたまま受験する人がほとんどです。

再受験を選ぶメリット・デメリット

再受験のメリット

再受験をするとなると、メリットがある一方でデメリットに不安を持つ方も多いのではないでしょうか。ここでは、再受験をする上で知っておきたいメリットとデメリットをしっかりお伝えします。

編入試験よりも合格者数が多い

まず、メリットからご紹介していきます。1つ目のメリットは、編入試験よりも合格者数が多い点です。編入試験では、大学によって異なるものの、1~20名程度しか受け入れていません。医師になりたい人は例年多いままなので、厳しい道のりになります。

これに対比して、再受験では通常の一般入試を受けることになるため、100名近く受け入れています。そのため、編入試験よりは狭き門ではないといった現状となっています。

求められる受験資格はない

2つ目のメリットは、受験資格は特に必要がないという点です。

編入試験では、生命化学系の修士修了であることや、学部で必須科目を学んでいる人など、資格を持っていないと入学が不可能な場合があります。大学ごとによって設定が異なるものの、かなりハードルが高いものになってしまいます。

しかし、再受験は高校生が受験するルートをたどるため、特に必要な資格などはありません。そのため、文系出身者でも問題なく受験することができます。

再受験のデメリット

再受験は必要な資格がなく、受けやすい受験形態であるといえるでしょう。しかし、やはりデメリットはあるものです。ここからは、知っておかないと損をするデメリット情報を提供いたします。

科目数が多い

再受験をする上でのデメリット1つ目は、科目数が多いことです。

再受験は、高校生が大学を受験するルートを追っていくことになります。そのため、大学入学共通テストを受け、大学ごとの二次試験、面接を突破していかなければなりません。編入試験では英語や理系科目、生命化学などのみで受けられるのに対し、再受験では大学入学共通テストを受けなければならないため、英語、国語、数学、理科系科目、社会系科目を学ぶ必要があります。

また、注意しておきたいのが大学入学共通テストという点です。以前のセンター試験とは出題範囲が変更されている場合もあるので、その分学び直しも必要になってくるというデメリットがあります。

年齢を重ねるごとに勉強の面で不利

2つ目のデメリットは、どうしても年上の受験生になるため、勉強の面で不利なことが起こり得る点です。

高校生の頃と違って、どうしても年齢を重ねていると記憶力の低下が起きてしまうこともありますし、他の仕事や学業とのバランスを考えなければなりません。特に記憶力の低下は、再受験を突破する上で難しいものとなってきます。

というのも、再受験でのライバルの多くは現役の高校生です。高校生と、再受験をする方とではどうしても記憶力に差が出てきてしまいます。体力も昔ほどないことも多いですから、長時間の受験をしていく上で体力面でも不利になってしまうことがあります。

編入試験の注意点

文系出身者の注意点

文系の出身者で、医学部へ編入試験を受ける方に知っておいてほしいポイントを以下にまとめました。

まず、理系出身者とは違う立ち位置からスタートすることになる点です。文系大学に進学された方の中で、数学Ⅲや生命化学を学んでいた方は少ないと思います。一からのスタートになるため、かなりな努力が必要とされます。

また、編入試験では学士号を取得した者か、大学2年次までの必要な単位を取得した大学在学者といった資格が必要になることもあります。学士号は大学を卒業していれば得られるものですが、在学中の方は自分のとった単位が編入試験で認められるものかどうかをチェックしておかなければなりません。

(生物)出身者のポイント

次に、理系かつ生物系出身者のポイントです。

この方は医学部を受ける上で、かなり良い位置からスタートを切ることができます。しかし、油断は禁物です。医学部受験で出される生命化学系の問題は大学ごとに異なるものの、レベルが高い問題が多いです。過去問をチェックした上で、しっかりと対策をしておきましょう。

また、英語が出題される大学の場合、どの大学がどんなレベルを求めているかを分析しておくと勉強を効果的に進めていくことができます。

出願する際には、条件に当てはまるかどうかも忘れずに確認しておいてください。

理系(生物以外)出身者のポイント

理系かつ生物系ではない出身者の方は、以下のことがポイントです。

まず、医学部受験では生命化学に重きが置かれています。しかも、出題される問題はハイレベルなものが多いため、生物系出身ではない場合、かなり努力しておかないと太刀打ちすることが難しいです。

また、意外とくせ者なのが英語です。大学によってレベルが異なるものの、生命化学の英語論文などを読む場合もあるので、専門的な内容も読み取れて話せる力を身につけておかなければならないこともあります。いずれも、受験したいと考えている大学の試験を分析しておく必要があります。

再受験の注意点

リスクを考える

ここで一旦、再受験する上でのリスクを考えておきましょう。大学や会社に所属しながら医学部を再受験するということは、大きなリスクを背負うことになります。

社会人の場合

社会人で会社に勤めている方は、仕事をおろそかにせず勉強する必要があります。社内で医学部を再受験したい旨を伝える際、応援してくれる方もいますが、多くは「会社をやめるのか」「仕事をきちんとやってくれないのではないか」といったネガティヴな感情を持たれてしまうことがあります。

また、家族関係にもリスクが起こりえます。パートナーだけの場合ならともかく、お子さんがいる場合は、お子様の学費などでも出費がかさみます。それらを抱えながら、自分の医学部の学費を捻出していくのは至難の業となってきます。家族からの理解を得ていないと、一家離散が起こりえるリスクもはらんでいます。

大学生の場合

大学生の方にもリスクはあります。もし医学部に合格できなかったら、という場合もふまえて現在通っている大学ではしっかりと単位を取る必要があります。大学をやめて受験に専念することもできますが、もしそれで医学部に入れないと最終学歴が高卒になってしまうというリスクがあります。

努力を怠らない

社会人であっても、学生であっても、受験勉強は一からのスタートになります。仕事をしながら、もしくは大学に通いながら再受験をすることになりますので、相当な努力がないと合格出来ません。つねに、効率的に時間を使い勉強する努力を怠らないようにしましょう。

まとめ

ここまで、医学部の編入試験と再受験についてご説明してきました。なかなか簡単な道ではないことを理解して頂けたと思います。

難しい受験ながら、突破すれば念願の医師になるためのファーストステップを踏むことができます。ぜひ、受験する上でのメリットとデメリットを考えて取り組んで頂くきっかけとなれば幸いです。どの受験形態が自分に合うのか、どれくらいの努力が必要なのかも見定めていってくださいね。

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