共通テストの地理Bの勉強法から試験対策方法までご紹介します

公開日:2021.10.28 更新日:2023.09.21
共通テストの地理Bの勉強法から試験対策方法までご紹介します

大学の志望校に合格するために大切な過程の1つである共通テストにおいて、選択しなければいけない科目で何をどのように選ぶかはとても重要です。
この選択を間違えてしまうと、より困難な道を進むことになりかねません。

今回は社会の選択肢の1つの地理Bについて考えていきます。
しっかりと地理Bについて理解して、自分に合っているのかどうか、効果的な勉強法どんなものなのか、参考にしてぜひ最適な科目選択をしてください。

 

共通テスト地理Bの出題範囲と特徴

共通テストにおける地理Bの出題範囲は…
第1問=自然環境と人間生活(配点20点)
第2問=資源・産業と持続可能な開発(配点20点)
第3問=国際化の進展とその影響(配点20点)
第4問=自然、産業や文化の比較地誌(配点20点)
第5問=地域の課題を探求する地域調査(配点20点)
…と予想されます。

共通テストの地理Bは、基本的な知識に加えて思考力や判断力が必要となる出題が比較的多いです。

地理Bは基本的な知識だけではなく、それを応用する力が必要となります。
豊富な資料(グラフ、写真、図表など)を用いた出題形式で、その資料を読み取って解答を導き出すような問題も多いようです。

ただし、日本史や世界史のように膨大な量の知識を暗記することはないので、一般的には暗記が得意ではない方に向いているのではないかといわれています。

社会科目で高得点を取らなければならない場合は暗記をして確実に点数の取れる日本史や世界史のほうが有利なのですが、他科目を完璧に近い形にして社会はある程度の点数を取れていれば大丈夫という状態の方が地理Bを選択する傾向にあるようです。

ただし、単純に暗記すれば良いという訳ではなく、文章を読み取る力や資料を活用できる知識なども求められますので、簡単に点数が取れるというわけではありません。

目標点が70点から80点までは比較的容易に取れても90点以上を取るのは難しいのがこの科目の大きな特徴です。
出題範囲が広く、全体的に満遍なく出題される傾向にありますので、できるだけ早めに基本的な知識を身に着けておきましょう

資料を読み取るような出題も多いので、資料を読み取るための知識獲得のために、教科書の内容や時事問題をしっかりと理解しておくことが大切です。

 

共通テストで地理Bをおすすめする人とその理由

共通テストで地理Bの選択をおすすめしたい方は、医学部の受験生で地理Bを受験する可能性がある方で、特に国公立大学志望(大阪大学等)の方にはおすすめです。

もちろん、社会分野で他科目のほうが自信があったり、得意だったりしたらそちらを選択したほうが良いに決まっていますが、特に得意科目がない場合は地理Bも視野に入れてみてはどうでしょうか。

日本史や世界史のように膨大な量の暗記が必要というわけではないため、暗記が不得意という方にもおすすめです。
なぜなら、地理という科目は基礎知識が身に付いている方も少なくないですし、比較的一般常識や資料読み取り問題も多く含まれる可能性があるため一定の点数を獲得しやすいです。

つまり、あまり時間をかけて勉強をしてもあまり意味がない可能性があります。
しっかりと暗記をして、確実に高得点を狙いたい方にはもしかしたら向いていないかもしれません。

社会を勉強する上で、時間をたっぷりかけられる場合は、日本史や世界史などの暗記をしっかりしなければいけない科目のほうが確実に高得点を取ることができます。

ただ、社会に時間をあまりかけることのできない方は地理Bを選択したほうが一定の点数を確保しやすいでしょう。

そして、何より地理自体が好きだという方にはおすすめです。
やはり、興味のある物事に関しては自然と知識が身につくものです。

もともと好きだった方は基礎知識がすでに身についていると思いますので、その分必然的に勉強量は少なくて済みます。
新しく覚えることも、興味を持って勉強することができるに越したことはないはず。

社会の勉強時間を時短にできた分、他の科目に時間を回すことが出来れば、効率的に全体の得点を伸ばすことが可能です。

 

共通テスト地理Bの勉強法と注意点

地理Bの勉強法と注意点

地理Bの効率的な勉強法は、まずは教科書や参考書などを一通り読んで、だいたいの中身を把握しましょう。

だいたい中身を把握したら、最初から覚えていきます。
自分の覚えやすい区切りを作って、繰り返し読み込んで覚えていってみてください。

覚えたと思ったら目を閉じて反芻してみましょう。
8割程度思い出すことができたら次の範囲に進んでみてください。
だいたい全体の8割程度覚えることができたら充分です。

あとは、とにかく過去問を解いて問題にひたすら慣れてください

ただし、過去問では現在のデータと過去のデータが違う場合があります。
少しでも疑問に思ったら現在のデータと照らし合わせて確認するようにしましょう。

 

暗記が不得意だから、という安易な考えだけで地理を選択するのは危険!

一般的に地理Bは暗記が不得意な方におすすめするといわれています。
もちろん、それは間違いではありません。

ただひたすら暗記をしなければいけない科目ではありませんので、参考書や教科書の8割程度を把握していれば充分です。

しかし、暗記が不得意という理由だけで地理Bを選択してしまうのは少し危険かもしれません。
実は完璧な暗記が求められない分、確実に取れる点数が減ってしまいます。

つまり、勉強をすればするほど得られる安心感が少なくなってしまうのです。この科目が本当に自分に合っているのかをもう一度考えてみましょう。

 

高得点が取りにくい教科?

地理Bは社会の中でも安定した点数が取りやすい分、満点に近いような高得点は取りにくいといわれています。
上記しましたが、高得点を取ろうと思うと暗記だけではなく、地理的思考力や問題に慣れておく必要があるからです。

社会で満点に近い高得点が必要な場合は、あまりおすすめできない教科となってしまいます。

 

共通テスト地理Bの試験対策方法

地理Bは長文での出題や多くの資料を活用しなければいけない問題が多いので、共通テストでは時間配分も大切です。
特に焦っていたりすると、長文を理解することや資料を活用するのに想定よりも時間がかかってしまうことも少なくありません。

出題形式自体も基本知識よりも考察力や思考力が求められる問題も多く、どんなに知識を身に着けていったとしても必ず目標点数が取れるわけではないのです。

どんなことがあっても焦らないように、過去問題や模試などを利用して時間配分を感覚的に掴めるようにしておくと良いのではないでしょうか。

資料を使う問題も資料集などを利用して事前に慣れておいてください。
緊張する状況下において、全てのことに慣れておくということはとても重要なことです。

また、問題を解いていく順番も事前に確認しておいたほうが良いのではないでしょうか。
マークシート方式なので、1問目から順番に解いていくことも多いかもしれません。

ただ、時間のかかる問題やわからない問題を飛ばす時のマークミスを防ぐための工夫をしてください。
マークミスで点数を取れないのが一番後悔が大きいです。

マークシート方式では当然のことなので、わかっていることだとは思いますが、焦っていると当然のことが当然にできなくなってしまうかもしれません。
基本的なことであっても注意を怠らないようにしましょう。

地理Bに限らず、その教科であっても言えることですが、どんな状況になったとしても落ち着いて実力を発揮することが共通テストではとても重要です。

自分が焦ってしまわないための対策を充分にし、実力とは関係のないところで点数を落とすことだけはしないように気を付けましょう。
日頃から気を付け上記したことだけではなく、自分の苦手なことや過去にしてしまった失敗を見直して、油断しないようにしてください。

 

まとめ

共通テストの科目の中で、地理Bに関することをいろいろご紹介していきました。
勉強法や試験対策など人それぞれ自分なりの方法があるかもしれません。

人によって最適な方法は違います。
今回もさまざまな方法をおすすめしましたが、それに縛られすぎずに参考程度に役立てていただけたら幸いです。

社会科目でどの科目を選択すべきなのか迷ったら、興味の持てる科目を選択するのが一番良いと思います。
興味のあることを勉強することが、どんな方法よりも効率的に頭に入ってくるからです。

ぜひ最適な選択をして共通テストに臨んでださいね。

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