医学部の浪人はどれくらいお金がかかるの?

公開日:2021.08.23 更新日:2021.08.26
医学部の浪人はどれくらいお金がかかるの?

医学部受験に失敗してしまった場合、もう一度やり直してみようと気持ちを切り替えることは大切です。家族も応援してあげたい反面、金銭面も気になるもの。合格までにいくらかかるのか、一浪、二浪してしまった場合、更にどのくらいの費用を必要とするのか、万が一金額が大きくなったときには救済措置があるのか。医学部を目指す受験生と家族が安心して勉強できる環境を整えるため、受験にまつわる金銭面について調査してみました。

医学部を浪人する場合にかかる費用

医学部を浪人してしまった場合、次の受験に備えて多くの方が予備校に通っています。個人によりけりですが、やはり一人で自宅にて浪人生活を乗り切るのは難しいことのようです。

そこで、浪人生が予備校に入学した場合にかかる費用を調べてみました。

予備校代

まず予備校と一言で言っても、その種類は様々です。医学部進学に特化してご紹介しますと、通常の予備校にある医学部進学コース、それと医学部進学に特化した専門の医学部予備校があります。

どちらを選ぶかで予備校の入学金は異なります。平均的な費用でご紹介しますと、予備校の医学部進学コースの場合には、入学金と授業料を合わせると100万円前後が相場です。

ただし、これに加えて夏季講習や特別講習費がさらに年間100万円程度、必要となります。

つまり予備校の医学部進学コースに入学した場合、単純計算で年間にかかる費用は、入学金、授業料、講習費で合わせて200万円ほどというところです。

医学部進学に特化した専門予備校の場合は、さらに金額が上がります。その理由は、医学部進学だけに特化したカリキュラムを揃えており、手厚い講師陣に加えて、カリキュラムにも医学部に入学した後にすぐ身に付く実践的な授業も盛り込まれているからです。

手厚いカリキュラムである分、入学金と授業料を合わせて、300万円から400万円と、一般的な予備校の倍の金額は必要となります。予備校によってこの金額には差が大きくありますので、医学部進学に特化した専門予備校のWEBサイトや資料を確認してみると良いでしょう。

もちろん、医学部専門予備校にも夏季や特別講習はあります。こちらも講習費として100万円から200万円程度は必要となります。

こちらも単純計算してみると、医学部進学に特化した専門予備校で年間にかかる費用は、入学金、授業料、講習費を合わせて平均500万円前後は予定していた方が良いのと、さらに特別講習など手厚い内容で検討した場合には、700万円以上かかる可能性もあります。

受験料

医学部受験を志すのなら、忘れてならないのは受験です。受験にもお金がかかります。

まず国公立大学の医学部を目指すのなら、第一関門として大学入試共通テストがあります。以前はセンター試験といわれていたものですが、2021年1月から改正され、大学入試共通テストとなりました。

医学部受験の場合には3教科以上受験の必要がありますから、共通テスト受験料は18,000円、そしてそこに合格した場合、2次試験受験料に17,000円が必要となります。

そのほか、私立大学医学部への受験を志すという方は、平均的な大学受験料が60,000円ですから、60,000円×受験する大学の数分を準備しておく必要があります。

国公立大学、私立大学共に受験するのなら、この全てがかかるのですから単純計算で95,000円、私立大学を1校以上受験する場合、さらにここに60,000円が加算されていくことになります。

寮費

ご自宅のすぐそばに予備校があったり、自宅に快適な勉強スペースを確保できるならともかく、遠出する必要がある場合や、より集中して勉強できる環境を求めている人等は、予備校の専用寮に入寮するという傾向があります。

近年の予備校の専用寮は大変快適なつくりとなっている場合が多いもの。例えば、寮生はそれぞれ個室が与えられ、トイレやお風呂も個室に備え付けられている場合も増えてきています。

食事も、管理栄養士によって栄養バランスの取れた食事が提供されており、体と心のバランスを整え、集中して勉強に取り組め、規則正し生活が送れるよう予備校のカリキュラムが組まれています。

また、快適な寮生活を送るために、年間行事等スケジュールを組み立てている予備校もあります。心豊かに勉強に集中するために、気分を変えて遠出して講習を行い、ストレス軽減を図っているところも。

こうした寮生の心と体のバランスを保つような寮には、やはり年間200万円から300万円が平均的にかかる傾向にあります。

教材費

予備校から割り当てられる教材は、授業料にもりこまれている場合も多いですが、さらに模試での高い結果を求め、満足いく勉強を進めるためには、予備校から推奨される教材の購入も必要となります。

推奨されているものは、必ず購入しなければならないというわけではありません。しかし、これまでの受験生の結果につながった教材であることは事実です。購入を渋ったことで後の結果に影響するとなれば、やはり購入を検討することも必要になります。

医学部進学を目指す予備校生に必要な教材は、様々ありますが、ひとつ参考となる資料を購入するとなると、平均的に5,000円から1万円程度は必要です。しかも資料は1つでは足りず、複数冊必要になることも。

教材費は、人によってその金額は様々ですが、年間20万円から50万円はかかると見込んでおきましょう。

 

一浪して大手予備校に通った場合

では実際に一浪して大手予備校に通った場合には、どのくらいの費用がかかるのか。実際の予備校生を想定して、費用面をご紹介しましょう。

予備校代や教材費

まずは、予備校への入学金です。大手予備校などは平均的に入学金10万円程度となっていますので、入学の際にこの位の費用は準備しておく必要があります。

次に授業料です。教材の内容、講習の内容によって金額は異なりますが、大手予備校の平均授業料は100万円ほど。ただしこれはあくまでも授業料です。

年間スケジュールでは、そのほかに夏季講習や医学部進学者に向けた特別講習が予定されています。入学の際に申し込む場合もありますが、多くは入学後、講習日が近づいた際に募集するというケースが多いもの。

これらの講習を受けるとなると、おおむね30万円から50万円程度の費用が必要になります。1年間に2回講習を受けると、約100万円は必要になるというわけです。

教材も、予備校から与えられたものだけでは満足できなくなります。周囲から良い教材があると聞けば気になることでしょうし、立ち寄った書店で気になる教材があれば欲しくなるもの。

とくに医学部進学に特化した教材はお値段も高価なものが多い為、年間20万円程度の準備は必要となります。

医学部専門予備校よりも費用が抑えられる

一見して多く感じられるかもしれない予備校の医学部進学コースの費用ですが、じつは医学部専門予備校と比べても年間にかかる費用は約半分程度となり、授業料だけを考えても費用面ではかなり抑えられているのです。

一浪して医学部専門予備校に通った場合

今度は医学部専用予備校の場合を見てみましょう。どんなメリットがあるのか、大手予備校との違いもご紹介します。

予備校代や教材費

医学部専門予備校の場合、どうしても費用面では高額になりがちです。専門の講師陣を構え、様々なカリキュラムを受ける環境にあることから、授業料も大手予備校よりも倍額になりがち。

例えば入学料と授業料を合わせてみますと、年間平均としては200万円から300万円程度というのが一般的ですが、個別コースなどマンツーマンでの指導を中心とするカリキュラムを予定している場合は、更に授業料が上がります。

完全集中個別コースで1年間、専属の授業を受ける場合には700万円程かかる場合もあります。

教材費に関しても同様です。専用の、予備校生それぞれに合わせた教材を選択するという場合には、その人にあった教材ですから数も違えば、質も違います。

その分金額も上がりますので、50万円から100万円程度は年間予定として準備しておく必要があります。

手厚い学習指導が受けられる

金額としてみれば、大手予備校よりもかなり高額な医学部専門予備校ですが、なによりも手厚い学習指導が得られるというメリットがあります。

集団で受ける授業よりも、個人それぞれにあった授業で進める学習指導は、より分かりやすさと理解度が違います。

医学部専門であると同時に、医学部合格と入学後を見据えた授業やカリキュラムとしている分、費用もかかるということです。

一浪して自宅浪人(宅浪)になった場合

大手予備校や医学部専門予備校ではなく、自宅で浪人生活を続けるというかたもおられるでしょう。そうした方にかかる費用とはどんなものか、その注意点もご紹介します。

基本的には教材費のみ

自宅で浪人生活を送る方の場合、まず予備校代はかからないので、費用面での負担はかなり抑えられます。原則としてかかるのは勉強に必要な教材費のみとなります。

ただ、中には自分だけの学習に不安感を感じるという場合に、通信での予備校を受講するという方もおられます。

この場合には、入学料と授業料はかかります。予備校によってネットでの授業の場合、授業料を割安に設定している場合もありますが、予備校によって様々です。費用の詳細は、個別にネット授業を開催している予備校のサイトを確認してみると良いでしょう。

一人暮らしの宅浪は要注意!

問題としては一人暮らしの浪人生です。人生には思わぬところに誘惑が多いもの。それは自宅の中でも同じことです。加えて一人でいるということは、常に自分に自制をかけ、勉強に集中しなければならない過酷な環境にあるということです。

誰も見ていない環境で、自分に檄を飛ばし、日々勉強に集中することができる人は少ないもの。一人暮らしの浪人は、次の合格に結びつく場合が少なく厳しいものになります。

二浪、三浪するともっとお金がかかる

一浪でも合格しなかった場合、どうしても医学部進学を志すなら、次の浪人も覚悟しなければなりません。しかし、そこで大きな壁となるのは金銭面です。

浪人するほど費用がかかる

医学部への進学を志すなら、浪人は起こりうるもの。そう覚悟しているのも良いのですが、しかし浪人すればするほど、医学部進学には費用がかかるのです。

それだけ医学部とは高い壁であることを心して挑む必要があります。

トータルでみれば医学部専門予備校が安上がりになる?

絶対に一浪しかできない。そう思っているのなら、一見高いように見える医学部専門予備校は合格により近い選択といえるかもしれません。

それは、やはり手厚く専門性に特化した学習指導が得られるというメリットがあるからです。そして何より医学部進学には、受験までに積み重ねた学習が大きく影響してきます。

高い授業料も、厚いカリキュラムも、一人一人合格に導くために用意されています。

一見高そうに見える医学部専門予備校ですが、このように短い期間に合格という結果を得ることができるという点をみれば、結果として安上がりと考えることもできるのです。

経済的負担を軽くするには?

一浪でも大変なうえに、二浪、三浪となると予備校の費用は、大きな負担となる方も多いもの。費用の面で夢を諦めるというのは、かなり酷なことです。

こうした予備校費用に関しては、低金利の教育ローンを活用するのもオススメです。また予備校によっては一定の基準を満たせば、その費用や学費に関して免除などをおこなう特待制度などを設けている予備校もあります。

ご自身の環境がそれに合致しているのに、申請しないのはもったいないこと。負担を軽減する方法をまずは調べてみるのが良いでしょう。

まとめ

医学部への進学を希望しているのなら、一浪でも二浪でも構わない。とにかく勉強のみ。そんな集中力も良いですが、今の時代にはより良い環境がたくさん存在しています。

自身の環境を見て、何が自分に合っているのか、どの方法がより合格への近道なのか、をしっかり吟味することが、すでに医学部受験の始まりと考えるべきです。

複数の環境を比較して、より自分に合った受験環境を整えましょう。

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