予備校に入るなら寮がいい?それとも1人暮らし?費用や環境を徹底的に解説

公開日:2020.09.24 更新日:2023.10.05
予備校に入るなら寮がいい?それとも1人暮らし?費用や環境を徹底的に解説

受験をする際に実家から通うことが出来ない場合、住むところの選択肢としてあるのが寮に入るというものと1人暮らしをするというものです。この2つのそれぞれについて費用や環境などの特徴を比較しながら、どちらにするのかを選ぶ際のヒントになるような情報をお伝えしています。これから予備校に入るという方で、どこに住むか悩んでいるという方はぜひ参考にしてみてください。

予備校の寮の費用はどのくらい準備しておけばいい?

まずは予備校の寮に入る際に必要となる費用について見ていきます。

  • 入寮費
  • 保証金
  • 寝具リース代
  • 管理費
  • 光熱費

入るところによって費用の区分が違っていたり、不要なものがあったりする場合もあるので多少違いはありますが予備校の寮に入るために必要となる費用は上記のようなものです。

まず入寮費ですがこれは入寮するにあたって予備校へ納めるお金です。それぞれの予備校によって設定金額は違いますが4月から1年間入寮する場合は10~15万円程度、9月から半年間入寮する場合には5~10万円程度が平均的な金額となっています。

次に保証金ですが、これはかかるところとかからないところがあります。中には入寮費の中に含まれている場合もあります。賃貸物件を借りる際にかかる敷金と同じようなもので、寮を出る際に清掃代等の諸経費を差し引いた金額が戻ってきます。平均を出すのが難しいものではありますが、一例として大手予備校では6万円、15万円という金額が設定されています。

寝具リース代は予備校に支払うところもありますし、指定業者と直接契約をしてそちらに支払う場合があります。予備校に支払う場合には、2万円から3万円のところが多いです。

管理費というのは寮で生活していくにあたってかかる費用で、月額費や寮費としているところもあります。食事代や授業料などを含めているので月額で15万円程度かかります。

光熱費は基本料金が設定されていますが、あくまで概算であり実際には使用した分を退寮する際に請求されます。

その他にも電話代やwifiなどの通信費が別途かかるところなど、予備校によって費用の区分は様々です。費用の総額も同様に様々ではありますが、安いところで150万円程度高いところでは200万円程度かかるところもあります。

 

寮の費用と授業料の合計金額

予備校の寮に入るためには上記でまとめたような費用がかかりますが、それに加えて予備校に通うにあたっては当然ですが授業料も必要になります。その両方を合わせると合計でどれくらいの金額がかかるのでしょうか、相場をまとめてみます。

 

予備校の寮に入って通う際の総額費用相場

入学金 年間の授業料相場 年間の寮費相場 合計金額
現役生 30,000 400,000~800,000 1500,000~2000,000 1930,000~2830,000
浪人生 100,000 1000,000~1500,000 1500,000~2000,000 2600,000~3600,000

しかし寮費は寮のグレードや設備、立地などで料金が大きく変わってきますし授業料も選択するコースや科目によって異なります。また当然ですがどこの予備校を利用するかによって、金額は大きく違ってきますのでそれを理解した上で参考にしてみてください。

ひとまず現役生と浪人生のそれぞれで、基本的な金額についてご紹介していきます。金額に幅があるのでなかなか比較するのは難しいかもしれませんが、寮に入って予備校に通うとなるとかかる金額は表のようになります。

実際には選択する教科や、目指す学部などによって金額は変わってきてしまいます。また特別講座を受講したり、模試を多く受けたりするとより多くの費用がかかることになります。

いずれにせよ非常に大きな出費となりますので考えてしまう人もいるかもしれませんが、実際には費用面だけではなくどのようなサポートがあるのか勉強をする環境はどうであるのかということの方が重要になります。

費用だけを見るのではなく、そういった面を総合的に見て予備校の寮に入るべきなのかまたどの予備校を利用するのが自分にとって1番良いのかを考えていく必要があります。

 

寮のメリット、デメリット

 

では寮に入ることのメリットとデメリットについて見ていきます。

メリット

  • 食事の管理をしてくれる
  • 通学時間が短縮できる
  • 同じ目標を持った友人が出来る
  • 勉強だけに集中出来る環境

まずはじめに、食事面についてです。寮などに入らずに1人暮らしをする場合、大きな問題となるのが食事です。毎日自分で自炊をするのはとても大変ですし、外食を続けるのはコストが非常にかかってしまいます。栄養面も偏ってしまいがちなので、健康への影響も心配です。ですが寮の場合には、栄養士が朝晩の2回分の食事を管理しており栄養面をきちんと考えられた食事をすることが出来ます。自分で用意しなければならないのは昼食だけなので、負担が軽減されます。

そして通学時間が短縮できるというのも大きなメリットです。ほとんどの場合、寮よ予備校は徒歩圏内の非常に近い場所にあります。そのため通学にかかる時間を大幅に短縮することが出来るのです。その分を勉強時間に当てることが出来ますので、1分1秒も無駄にしたくない受験生にとっては非常に大きなメリットとなります。

次に同じ環境で頑張る仲間が出来るというメリットもあります。同じ目標を持った友人がいるということはとても良い刺激になりますし、心の支えにもなります。食事や生活を一緒にすることによって関係性も強まります。そういった友人を普通の生活で作ること簡単なことではありませんので、寮に入って生活するからこその利点と言えるでしょう。

さらに勉強だけに集中することが出来る環境下で生活することが出来るというのも、大きな魅力です。寮では部屋の中に最低限のものしかありませんので、誘惑をするものがありません。また家事などにかかる時間もありませんので、その分勉強に集中することが出来るのです。

デメリット

  • 費用がかかる
  • 環境に慣れるのが大変な人もいる

メリットが沢山ある一方で、デメリットとなるものもあります。まずは費用の問題です。予備校に通って授業を受けるだけでもかなりの費用がかかりますが、寮に入るとなるとそれにプラスにプラスして100万円前後の費用が必要となってきます。非常に大きな出費となりますので、まとまった資金を用意することが出来ない場合には入寮するのは難しいです。

またずっと実家で家族と一緒に生活してきた人にとっては、予備校の寮という環境に慣れるのが大変になってしまうことがあります。勉強をすることが目的の特別な環境の中での生活は、過度にストレスがかかることもあります。ホームシックになってしまったり、精神的に辛くなってしまったりストレスを感じたりすることで勉強に身が入らないということになってしまいかねません。

 

1人暮らしのメリット、デメリット

次に1人暮らしをしながら予備校に通う場合のメリット、デメリットを見ていきます。

 

メリット

  • 自由に生活が出来る
  • 自立できる
  • 周囲を気にしなくてよい

1人暮らしをすることの1番大きなメリットは、自由な生活が出来るという点です。自分だけの空間を持つことが出来、誰にも邪魔をされることはありません。環境も自分の好みに作ることが出来ますし、自分の自由にスケジュールを組んで生活をすることが出来ます。

そしてすべてを自分1人で行わなければならないために、料理や掃除などの家事のスキルが上がります。お金の管理なども含めて、自立しやすいというメリットもあります。
更に周囲の目を気にしなくても良いというのも、大きな魅力です。自分のしたい時に勉強をし、思う存分集中することが出来ます。周りの人の目や騒音などが気になってしまうという人でも、1人暮らしであればそのような心配をする必要はありません。

デメリット

  • 家事をするのが大変
  • 誘惑が多い

1人暮らしをしながら受験勉強をすることのデメリットとして、まず挙げることが出来るのは家事をするのが大変であり負担になってしまうということです。 当然ですが1人暮らしでは自分で料理や掃除、買い物などの家事をこなさなければいけません。楽しみながら出来る人もいるかもしれませんが、それらに時間を取られて勉強をする時間が削られてしまうことにはなってしまいます。

そして何かと誘惑が多いので、それらに打ち勝って勉強をするというのがとても大変だということもあります。自分の部屋だと漫画や雑誌、テレビなどの楽しむものが沢山あります。また友人との連絡も取りやすいので、それによって集中力な無くなってしまいやすいです。

1人暮らしをしながら受験勉強をするには、こういった沢山の誘惑に負けることなく自制して勉強をする意思の強さが必要になります。

 

寮と1人暮らしはどちらがいい?

寮と1人暮らしの双方の特徴をみてきましたが、それではどちらがより良いのでしょうか?
上でもご紹介しましたが、どちらにもメリットとデメリットがあります。そのため必ずしもどちらの方が良いというのは、少し難しいです。それは人によって置かれている環境は違いますし、向き不向きがあるからです。

予備校に通いながら寮に通うためには選ぶ予備校や寮の立地、選択するコースにもよりますが安くてもプラスで150万円前後はかかってきてしまいます。もちろんそれだけのお金を支払う分勉強だけにしっかりと集中する環境を得ることが出来たり、通学や家事の負担を軽減することが出来たり、手厚いサポートを受けることが出来たりというメリットがありますので志望校に合格する可能性は高まります。

しかし寮という限られた空間で勉強だけをし続けなければいけないことや、一緒に寮で生活する周りの人が気になってしまうとしまうことにストレスがかかってしまうような人は、せっかく寮に入っても集中して勉強できずに逆効果となってしまうこともあります。

そういった人は家事などの負担は少し増えてしまいますし、誘惑に打ち勝つ強い意志を持って勉強していかなければいけませんが1人暮らしをしながら予備校に通って勉強した方が高い効果を得ることが出来るかもしれません。

自分にはどちらの方があっているのか、きちんと考えて選択することをおすすめします。

なお、寮付きの医学部予備校が気になる方はこちらも参考にご覧ください。

 

まとめ

実家から離れた場所で予備校に通う際には、寮に入るか1人暮らしをするかという2つの選択肢がメインになります。どちらの方がより良いかと迷ってしまう人が多いのですが、どちらにもメリットとデメリットがありますのでまずはそれをしっかりと理解しておく必要があります。

寮に入る場合には1番気になるのが、費用の面かと思います。今回ご紹介したものはあくまで目安であり、予備校ごとに設定金額は全く違います。入りたい寮を見つけたら、事前にしっかりと細かい部分まで確認しておくようにしましょう。

寮に入るのか1人暮らしをするのかは、どちらの方がより自分に向いているのかそして受験に合格することが1番重要な目的ですのでどちらの方がより集中して勉強に励むことが出来るのかということをしっかりと考えて選ぶことをおすすめします。

 

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