医学部受験に必須の面接試験対策方法を伝授します

公開日:2021.05.27 更新日:2021.08.25
医学部受験に必須の面接試験対策方法を伝授します

筆記試験は得意でも面接は苦手だという人は多くいると思います。面接が苦手、面接で不合格になるという人は、その場で求められている意図を正しく理解できていないことが多いです。医学部の入試では必須である面接の傾向と対策を知ることが、苦手な面接、ひいては受験を制覇することにつながります。実際に面接に臨んだ人の体験談や受験対策をしている医学部入試対策の関係者の見解をもとに受験対策方を検証していきたいと思います。

医学部受験における面接の重要性

医学部受験において、面接は学力試験と同様に重要視される傾向があります。中には、学力試験の得点に関わらず、面接に重きをおいているところもあるくらいです。学力試験の得点が高ければ、その大学にとって必要な生徒であるとは限らないのです。

なぜなら大学は学ぶところなので、必要な学力があれば、知識はこれから学んでゆけばよいからです。それよりも、医学部受験の面接では、合格するためのポイントがあります。

面接で見られているポイント

面接で見られているポイントは何でしょうか。医者としての資質や適性でしょうか。

面接時間は1人あたり15分ほどです。そんな短い時間に医者としての資質や適性を見抜くことは果たして可能なのでしょうか。否、ほとんどの場合無理に等しいでしょう。

面接官が見ているのは、その人の人間性やコミュニケーション能力です。例えばいくら知識や意識の高い人でも、協調性がなく、他人の話を聞かなかったり、自分が正しいのだと傲慢であったりすれば、評価は高くはありません。

医者は患者と向き合わなければなりませんから、必要なコミュニケーション能力は求められます。また、知識に凝り固まった考え方をするのではなく、先達の教えを請い、柔軟な考え方を求められます。

面接では、そのような点を求められます。

よくある面接の失敗例の紹介

面接における失敗とは何なのでしょうか。緊張して質問に対して即答できなかったことでしょうか。質問に対して模範解答ができなかったことでしょうか。

質問事項に対してろくに受け答えができないのは問題外ですが、ある程度コミュニケーションがとれていれば、答えるまでの間が長くてもそれは失敗とは言えないでしょう。

よくある失敗例としては、面接官と目も合わせられずに、質問に対しても相手に聞こえないような小さな声でボソボソと話す面接を受ける態度が取れていないパターンです。緊張のあまりそうなる人もいますが、これでは、自分のよさがわかってもらえません。せめて面接官の目をみて、はきはきと相手に聞こえる音量で話せるように対策をとるべきです。

また、最近起きたニュースや一般常識などを問われる質問に対して、知らないことを質問されたときに、嘘をついたり、知ったかぶりで誤魔化したりして失敗をするケースです。日頃から身近な出来事や世の中のニュースに関心を持ち、自分なりの見解を持つことは大事ですが、知らないことを問われたときに、知ったかぶりをせずに、わからなければ正直にわからないと素直に勇気をもって答える方が好印象を与えます。

医学部受験に合格するために必要な対策方法を紹介

医学部受験に合格するために必要な面接の対策方法はどのようなものがあるでしょうか。面接対策をやみくもにしては時間が足りません。限られた時間の中、ある程度絞った考え方が必要となります。受験を制するために、次の3つの観点から合格するための対策方法を検証していきます。

医療分野の最新情報を頭に入れておく

医学部受験における面接は、一般的な入試や企業などの面接と比べて、専門的な質問をされる可能性が高いです。もちろんこれから学ぶ分野なので、知識を無理に詰め込む必要はありませんが、これから進む道の最新情報を知ることは面接を制覇する上で大いに役立ちます。

なぜなら、興味のある分野ならば知っていて当然と考える面接官がいるからです。これから進む分野にどれだけ興味があるのか、どれだけ積極的に情報を得ているのかを問われることは必須です。

志望理由を明確にしておく

面接において、よく聞かれるのが志望動機です。行動において「なぜ」(動機)が最も重要なことなのです。動機が曖昧であれば、進路も自ずと曖昧に進んでいきます。強い動機があれば、困難な道のりも、挫折することなく突き進んでゆけるのです。

なぜ医学の道を志そうと思ったのか、そのためになぜこの学校を選んだのか、そして入学したら、将来は、なにをやりたいのかを言葉で表現できるようにしておくことが大切です。

志望理由書の書き方については下記の記事を参照してください。

 

よく聞かれる質問について答えを用意しておく

面接に臨むにあたり、傾向と対策を考えることは必要なことです。実際に志望校に合格した人に話を聞いたり、インターネットなどでの合格体験談を読んだりして、受験する学校の出題傾向を知ることは重要なことです。

面接でよく聞かれる質問を調べ、そのままコピーするのではなく、自分なりの回答を用意するのです。どこかで聞いたような回答は、印象がよくありませんし、同じようなことを回答する人が多いので評価は高くありません。しかし、自分なりに調べ、自分だけの答えを用意することで、印象を強くし、熱意が伝わります。

そして、志望校のアドミッションポリシーを確認することも重要です。アドミッションポリシーは、学校の受け入れの指針であるので、学校の教育方針に沿った考え方ができるか否かを面接官が密かにチェックしていると言っても過言ではありません。この方針や理念に沿った考え方を踏まえた回答を用意しておくことをお勧めします。

医学部面接試験でよく聞かれる質問例の紹介

医学部の面接でよく聞かれる質問をご紹介します。医学部ならではの質問としては、医学に関する話題やニュースについて問われることがあります。どれだけ関心を持っているのか、積極的にその分野の情報を得ようとしているかなどの姿勢も同時に問われています。

併願校について聞かれることもよくあります。人によっては、国立大学と私立大学を併願している人もいると思います。両方合格したらどちらに進みたいのかを探られることがあると思います。嘘をつく必要はありませんが、答えを用意することで、真摯な姿勢を提示することができます。

次の3つの質問は、熱意や倫理観の観点から特によく聞かれる質問です。

志望理由(大学と医学部)

医者になりたいという熱意を問われる質問です。医学部を目指した志望動機と、この学校を選んだ志望動機どちらも問われる可能性があります。

この志望動機を曖昧にしてしまうと、印象がよくありません。よくありがちですが、自分や家族が病気にかかりそのことを理由とすることです。しかし、これは、明確な動機ではありません。明確な動機とするならば、これらの経験から医学に対して興味を持った具体的なエピソードを踏まえて話すと印象が強くなりますし、動機として強くなります。曖昧な経験だけでなく、具体的なエピソードを交えたほうがより印象が強くなります。

入学後に学びたいこと

それぞれの学校には、その学校の教育方針や指針があります。面接で問われることは、その教育方針と受験生の考え方が大きくずれていないか否かです。

いくら立派な動機があったとしても、学校の基本方針と真逆の考え方をしていては、教育側としても困惑してしまいます。大学の方針は、アドミッションポリシーで確認できますので、アドミッションポリシーを踏まえた上で、入学後に学びたいことを言葉にすることが重要です。

また、オープンキャンパスなどに参加することによって、紙面上では分からない大学のよさを実感することができ、そのことで面接官により強い印象を与えることができます。

理想の医師像

受験生の将来性を評価するための質問として、理想の医師像を問われることがあります。理想の医師といっても、あいまいな将来ビジョンではなく、具体性が必要です。

例えば、研究医を目指すのか、臨床医を目指すのかによっても医師としての理想は変わります。眼科なのか心療内科なのか、どの診療科に興味があるのかによっても違います。

その学校の特色やカリキュラムと関連付けて、何を目指して、どのように学びたいのかを明確に答えることによって、より強い熱意が感じられ、インパクトを与えることができます。

長所と短所

その人の人間性とコミュニケーション能力を図ることにおいて欠かせない質問があります。それは、長所と短所を問われる質問です。

ここで間違えてはいけないのは、受験とあまり関係のない長所を挙げるべきではないということです。この質問は、ただ単に長所を知りたいのではなく、医者としての資質を質問者が見極めるための質問であることがあるからです。

医者を目指すにおいて、探求心や知的好奇心は必要なことです。リーターシップを求められることもあります。

長所を述べるときは、医者としての資質に結び付けられるような内容を意識して、答えを用意するとよいでしょう。

また、短所においては、人間性を疑われるような短所や、倫理観を問われるような短所を明言することは避けたほうがよいです。短所であっても、言い換えれば、長所ともとれるような短所を述べると印象がよくなります。例えば、負けず嫌いは短所ですが、向上心が強いともいえるので、これは医者として長所となるでしょう。

得意科目と苦手科目

この質問には多くの意味を持ちます。適性があるか否かの質問だけではありません。得意科目をどうやって伸ばしてきたのかを知る意図があります。

得意科目は、興味のあること、好きなことに直結します。そして、その科目が得意であるからには、なぜ、その科目が得意になったのかの理由があります。そして、得意科目になるために、どのような努力をしてきたのかを問われます。この質問は、努力と向上心を問われる質問といっても過言ではありません。

反対に苦手科目を問われるのは、苦手なこととその人がどのように向き合ってきたのかを知る意図があります。面接官の手元には、成績表や試験の結果があるわけですから、苦手科目をどの程度克服したのかが一目瞭然です。

苦手があるのは、人として当然のことです。その苦手を苦手のまま放置するのか、克服するべく努力するのかで、将来がまったく違ってきます。

まして医者ならば、人の命にかかわることです。苦手だからと回避するような人には、危なくて人の命を預けることはできません。この質問は、医者としての資質や適性を見る重大な質問といっても過言ではないでしょう。

そしてただ質問されたことだけを答えるのではなく、理由や具体的なエピソードを交えて回答するとよりよい印象を残すことができます。

まとめ

医学部受験の面接では、1つの質問に対して多くの意味が込められていることがよくあります。うわべだけの質問に答えるのではなく、面接官の意図やその学校の教育方針を踏まえた上で、回答を用意すると間違えはありません。

医学部試験に必須の面接は、傾向と対策を知ることで、受験対策をとることができます。しかし、付け刃では、すぐに見抜かれてしまいます。付け刃にならないためには、日ごろから進むべき進路に対して、好奇心や探求心を持ち、情報を得るための努力を怠らないことが重要であるといえるでしょう。

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