医学部合格を勝ち取るための志望理由書の書き方を解説します

医学部合格を勝ち取るための志望理由書の書き方を解説します

試験の中でも志望理由書は人柄や本当に続ける気持ちがあるのかを見極める判断材料としてのウエイトが大きく、医学部への合格が左右されるとも言われています。自分がどんな人間でどういう経験をしてきたか医学部へかける熱意を文章で伝え、校正を経て入念な準備ができるのが志望理由書のメリットでもあります。何を文章にしたら試験官の心に響く理由書になるのか?求められている内容はどのようなものか、医学部合格を勝ち取るための書き方を一緒に見ていきましょう。

医学部受験における志望理由書とは?

医学部受験における志望理由書とは「医師になりたいという強い意志や希望」を相手に伝えるための手段であり、将来どのような医師を目指すのかを具体的に示す書面でもあります。志望理由書を通じてあなたの人柄を見ていきますから、合否にかかわる大切な書類であることは間違いないでしょう。

面接のように口頭ではなく、紙面で大学側へ提出するものですので、事前に自分の考えやアピールポイントをまとめることができるというメリットがあります。準備期間があるのはどの受験生も同じです。それゆえに、どうしてその大学に行きたいのかをいかにわかりやすく伝えるかが重要になってきます。

たくさんの受験生の中から限られた枠の中で人材をどう受け入れるかを考えたとき、「この大学で学びたい」と強く希望する生徒を選ぶのは大学として当然の流れです。合否の判断材料の1つとして使われる理由書は論文のように長い文章が書けるわけではありません。そのため言葉選びがとても大事です。自分が大学でどのように学び、成長していきたいのか?明確に伝えられる文章を書くことになります。

ぜひとも入学してもらいたいと思ってもらえる文面にするにはどのような対策が必要なのか、みなさんの熱意が相手に伝わる志望理由書にしていきましょう。

面接試験対策については下記の記事を参照してください。

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合格に近づく志望理由書の対策方法とは

合格に近づく志望理由書の対策方法として4つのポイントを挙げてみます。

出願する大学の傾向を知る

ポイント1つ目は、出願する大学の傾向を知ることです。傾向を知るには、情報収集が欠かせません。「その大学でなければならない理由」を見つけます。例えば、受験する大学でのみ行っている研究などに注目し研究に関わりたい思いを書いたり、事前にオープンキャンパスに参加しているならば体験談を交えたりするほうが、どれだけその大学に興味をもっているかが伝わります。また、大学で取り組んでいる治療テーマや専門分野の治療法を前もって調べ、最先端の治療法に惹かれ志望したとまとめるのも良いでしょう。何に興味をもち、どうしたいかを明確にすることで志望理由をはっきりさせます。

実際に書いてみる

ポイント2つ目は実際に書いてみることです。悶々と頭の中で考えていても文章にはなりません。自分の考えを書き出すことで全体の骨組みが見えてきます。はじめは箇条書きでもかまいませんので伝えたい内容を書き出してみましょう。書き出した内容の中で一番自分が言いたいことはなんでしょうか。一番言いたい内容に対して理由付けをしていきます。文章をまとめる作業は自分と向き合い、考えを整理する時間でもあるのです。

書いた内容を添削してもらう

ポイント3つ目は書いた内容を添削してもらいましょう。志望理由書に目を通すのは大学の試験官です。あなたの人柄については何も知らない状態で読むことになり理由書を通して印象を決める判断材料になります。医学部について知っていて、志望理由書に詳しい複数の先生に添削してもらうのが賢明です。自分で書いた文章を自分で添削しても間違いに気づきにくく、気づいたとしてもどう違和感があるのか明確にならないときが多々あります。情報として何が不足しているのか?削る部分や書き足す内容を第三者に指摘されることで客観的な判断ができ「伝わる文章」になります。

添削内容等を参考に完成させる

ポイント4つ目は添削した内容をもとに理由書を完成させましょう。客観的な視点から見た添削後の文章は、自分が思い描いていたものと一致していたでしょうか。一番伝えたかった内容が生かされているか、文章を読んでみて違和感がないかを確かめます。

対策としてほかにも方法はあると思いますが、ここに挙げた対策を手始めに理想の理由書に近づけていきましょう。文章の基本は大切ですが、医学部にかけるあなたの熱い思いが試験官の心を動かします。自分以外の人に添削してもらうと、足りない部分やどんな印象だったのか直接アドバイスをもらうことができます。思っていたよりもインパクトが足りなかったり、一番伝えたい内容が伝わっていなかったりと、そのときに得られる「気づき」があなたを大きく成長させてくれることは間違いありません。

志望理由書の文章構成

志望理由書の文章構成について見ていきましょう。大まかに4つの文章構成で成り立っています。

医師志望理由

志望理由書のメインにもなってくる、医師の志望理由についてです。医学部を目指すきっかけになった出来事があれば、その中身について触れてみるのもいいでしょう。その思いに至った理由として、実際に見たり聞いたりした自分の体験から医学の道が目標になった経緯を伝えます。例えば、子どもの頃に入院した先でお世話になったお医者さんのことが忘れられず、「お医者さんになってみんなの病気を治したい」と思ったことから志すようになったというのも立派な志望理由になります。研究してみたい分野があれば具体例を書き出し、医師を志望したいという思いを文章にしてみましょう。

将来の自分像

次に将来の自分像を文章にしましょう。大学で学び、どんな医者になりたいか?地元密着で地域へ貢献、医療現場で多くの命を救いたい。また難病の治療薬の研究や開発に携わりたいなど、試験官にあなたの将来像が見える文章にするのがベストです。日ごろから医療関係のニュースにはアンテナを広げておき、将来医師となった自分に何ができるかを考える習慣があると答えやすいのではないでしょうか。

大学志望理由

大学の志望理由について述べます。理想を現実にするには、その大学に通わなければ実現しないという確固たる理由を示します。理由を述べる前に教育理念や大学病院等の情報を手に入れておくのが大前提になっています。大学の特色としてどの方面の治療法の扱いが得意なのか、方向性が理解できないままでは試験官に突っ込まれても答えられないし、別の大学でもかまわないのではないかと判断されてもおかしくありません。同じ医療の分野では看護師や研究員になるということも考えられます。ほかの選択肢を蹴ってまで医師になりたいのはどうしてなのか。「この大学で勉強し医師になりたい」という意志を伝えましょう。

大学に入ってからの展望

大学に入ってからの展望について書きましょう。大学は入学してからが本番です。大学は医師免許を取得するまでの通過地点となり、ゴールではありません。無事に合格したら学校生活の送り方や希望するサークルなど未来の話や先輩の経験談があればそれを踏まえて、大学生活で重点的に学んでいきたいことを記しておきましょう。

文章の構成で大切なのは、はじめから完璧を求めないことです。添削を重ね、第三者にブラッシュアップされるとより相手に伝わる文章になります。もう1つの方法として、音読してみると違和感を覚えたり、新しい気付きがあったりすることがあります。

志望理由書を書く際の注意点

志望理由書を書くときの注意点について3つのポイントを挙げてみます。

文章全体に一貫性を持たせる

1つめのポイントは文章全体に一貫性をもたせます。一貫性とは、初めから終わりまで1つの同じ考えを通すことを言います。最後までブレずに筋を通す文章を心がけましょう。時間をかけて言葉選びに気を付けていても、書いていることがバラバラでまとまりがない文章では、試験官へ一番伝えたいことも伝わらなくなってしまいます。文章にブレがあれば、あなたの本心がうまく伝わらず、評価が下がってしまうかもしれません。添削後に音読で聞いてもらうのも1つの方法です。全体の流れができているかチェックします。

段落分けと文字数の配分

2つめのポイントは段落分けと文字数の配分です。段落分けについては、結論、根拠を述べ具体的な例を示して再度結論になっているのがベストな流れです。一番伝えたいことを段落の始めとまとめの終わりに書くと読みやすくなり、試験官へ念押しで自分の意志を伝えられます。結論が先にあると、どうしてそう思ったのか理由を知りたくなります。理由を読んでいる間に「だから何が言いたいのか」を考えながら目を通すことになります。そこで最後に再び結論ではっきりさせるわけです。

面接で伝えきれない内容を志望理由書にすべて書き綴りたい気持ちはわかりますが、長ければ読んでもらえるとは限りませんし、文字数に制限がある場合が多いようです。目安とされている文字数は一般入試の場合200字程度と言われていますが、学校推薦型選抜や総合型選抜においては800字程度とされ、かなりのボリュームになっています。文章が苦手な方に800字は負担に感じる方がほとんどだと思います。文字数のバランスとしては、医師志望理由、将来の自分像、大学志望理由で各200文字程度、大学に入ってからの展望で150文字程度、まとめで50文字程度を目安にしてみてください。普段から理由書対策として200字で簡潔に、800字では自分の考えを段落分けでメリハリを付け充分に伝えられるよう、まとめる練習を行っておきましょう。

自分の本音を書く

3つめのポイントは、自分の本音を文章にするということです。志望理由書も面接も、大学側はテキスト通りの回答を求めていません。聞きたいのはあなたの本音です。難しい言葉を並べる必要はなく、あなたの言葉で文章にするのがコツです。

「どうしても医学部へ入りたい」だけではインパクトに欠け印象に残りにくいでしょう。行きたい大学について完全攻略するつもりでオープンキャンパスへの参加や先輩方の話に耳を傾け、情報を広く集めるのが合格への第一歩になります。

まとめ

志望理由書の攻略が志望する医学部合格への第一歩になります。対策方法としては、大学の傾向を知り、実際に自分の考えを文章にしてみること。複数の人に添削してもらって、客観的なアドバイスから文章をブラッシュアップしていくことです。文字数にもよりますが、段落を付けメリハリのある文章にまとめ、読みやすくします。構成は結論に始まり、根拠や例を示したうえで念押しの結論で終わるのがポイントです。行きたい大学を攻略するつもりで広く情報を集め、医学部への熱意と本音を自分らしい言葉で試験官へ伝えることが一番大切です。

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