医学部の学費にはローンが利用できる!?学費に使えるおすすめローンもご紹介

公開日:2022.07.27 更新日:2022.07.27

医学部への進学を考えている方は、合格するための受験対策はもちろんですが、学費の調達方法も考えておかねばなりません。

家庭内の資金が潤沢にあり、入学金や授業料を心配する必要がなければいいのですが、そうでない家庭ではどのようにして学費を確保するか、考えておく必要があります。

そこで今回は、医学部の学費にはローンが利用できることと、学費に利用可能なおすすめローンをご紹介します。

医学部の学費ってどのくらい必要?関西の私立医学部と国公立医学部の学費を紹介

まずは、医学部の学費がどのくらい必要になるのかを、把握しておく必要があります。
私立の医学部と国公立の医学部の学費を比較すると、当然ですが私立の医学部の方が多くの学費が必要です。

国公立大学の医学部の標準額は「入学金:282,000円・授業料1年分:535,800円」になっています。

私立大学の医学部では、学費は各大学で大きく異なるので標準額を出すことができません。

そこでここでは、関西の私立医学部の学費と、国公立医学部の学費をそれぞれ紹介しておきますので、ぜひ参考にしてください。

関西の私立医学部の学費

関西の私立医学部は4校あり、進学するなら6年間で、約3,000万円~4,000万円もの学費が必要となっています。
入学金を除く学費の分納の回数は、各大学で異なりますが、2回~3回の分納が可能のようです。

大学名6年間総費用初年度費用(A+B)初年度学費納入額(A)初年度諸費納入額(B)次年度以降学費納入額次年度以降諸費納入額寄付
関西医科大学21,440,000円3,060,000円2,900,000円160,000円3,620,000円56,000円任意
大阪医科薬科大学32,075,000円6,600,000円6,485,000円115,000円4,985,000円110,000円任意
近畿大学35,827,000円6,804,500円6,800,000円4,500円5,800,000円4,500円なし
兵庫医科大学37,600,000円9,025,000円8,500,000円525,000円5,700,000円15,000円任意

※関西医科大学は学費が令和5年度入学性より変更となります。
※近畿大学は上記費用以外に入学時と卒業時に支払う校友会終身会費(計30,000円)の支払いもあります。

関西の国公立大学医学部の学費

次に、関西の国公立大学の学費をご紹介します。先の私立医学部の学費と比較すると、6年間の総額は一桁違うのが分かります。

また、公立医学部の入学金は大学が所在する府県の住民なら安く済むのが特徴です。
※最新情報は各大学公式ホームページもご確認ください。

国立大学医学部の学費一覧

大学名6年間総費用

(入学金を除く)

授業料(1年分)入学金
京都大学3,214,800円535,800円282,000円
滋賀医科大学3,214,800円535,800円282,000円
大阪大学3,214,800円535,800円282,000円
神戸大学3,214,800円535,800円282,000円

公立大学医学部の学費一覧

大学名6年間総費用

(入学金を除く)

授業料(1年分)入学金(府県住民)入学金(府県外)
京都府立医科大学3,214,800円535,800円京都府住民

282,000円

府外者

493,000円

大阪公立大学3,214,800円535,800円大阪府住民

282,000円

府外者

382,000円

奈良県立医科大学3,214,800円535,800円奈良県住民

282,000円

県外者

802,000円

和歌山県立医科大学3,214,800円535,800円和歌山県住民

282,000円

県外者

752,000円

医学部進学時に学費をローンで調達すべき人は?

先に私立医学部と国公立医学部の各大学の学費を紹介しましたが、ご覧のとおり私立大学の医学部に進学するには、多額の費用が必要となります。

学費をローンで調達することは可能ですが、「奨学金を使えば、ローンは必要なくなるのでは?」と考えるはずです。

奨学金には2種類あり、各大学が独自に行っている入学金や学費などを減免できる制度と、日本学生支援機構の奨学金制度があります。

日本学生支援機構の奨学金制度には、給付型と貸付型がある

日本学生支援機構の奨学金制度には「給付型」と「貸付型」があります。

給付型は返済不要の奨学金なのでとても魅力を感じますが、私立大学の医学部への進学を目指している方には不向きといえます。

給付型が不向きな理由

その理由は、支給対象となる家庭の収入金額がかなり制限されているからです。
さらに、支給額が少額で、とても医学部の学費を賄える金額にはなりません

対象となる基準や基準に該当するか調べられる「進学資金シミュレーター」について記載があるので詳細は『独立行政法人日本学生支援機構』も参考にしてみてください。

【住民税非課税家庭の場合】

月額支給額自宅通学で42,500円・自宅外通学で75,800円
入学金約26万円の免除・減額
授業料約70万円の免除・減額

貸付型が不向きな理由

では、貸付型ならもっと多くの金額を借りることができるので、十分だと思われるかも知れませんが、それでも私立大学の医学部の学費にはとても足りません

無利子の第一種奨学金と、年3.0%の金利が必要な第二種奨学金の両方を合わせても、20万円前後なのでとても足りません。また、貸付の条件もあるので該当するかの確認も必要となってきます。

条件や金額などの情報を、次に掲載しておきます。

 第一種奨学金第二種奨学金
利子有(年3.0%上限)
学力基準高等学校等における申込時までの全履修科目の成績が3.5以上※経済的に極めて修学が困難な場合は学校から推薦される者高等学校等における申込時までの全履修科目の成績が平均水準以上である等
家計基準(年間の収入金額)

※給与所得・4人家族の場合

 

747万円1,100万円
貸与月額自宅通学54,000円

自宅外通学64,000円

医・歯学課程 160,000円

薬・獣医学課程 140,000円

各大学が独自に行っている奨学金制度は該当者が少ない

各大学が独自に行っている奨学金制度もありますが該当する生徒は、ほんの一握りになっています。

例えば、大阪医科薬科大学では「入学時特待生制度」が設けてあり、入学手続時に納入する施設拡充費(42万円)、教育充実費(200万円)が減免されます。

しかしながら、選考基準は「一般選抜(前期)1次試験合格者上位100位以内かつ、当該入試で入学する者」と厳しい条件が壁となって立ちはだかっています。

また、実習料、施設拡充費、教育充実費の半額が6年間減免される「学費減免制度」も、「至誠仁術」入試(専願制)の入学者3名のみです。

2022年度より「至誠仁術」入試(併願制)が新設され、2022年度の定員・募集人数は5名。
専願制・併願制どちらとも狭き門です。

他の大学でも同様に、奨学金制度を利用できるのは少数となっていますし、学費全額が借りられるわけではないので、仮に該当したとしても別途学費の調達は必要となります。

学費を調達する「教育ローン」を利用する際の注意点

私立医学部の学費を調達するには、教育ローンを利用すると多くの金額を借り入れすることができます。
ただし、教育ローンを借り入れする際にはいくつか注意点もあります。

ここでは、学費を調達する「教育ローン」を利用する際の注意点について解説します。

6年間の総額を把握して申し込む

教育ローンを申し込む際には、医学部在学期間となる6年間の総額を把握しておくことが重要です。
その理由は、いかに教育ローンといえど4,000万円の借り入れができるローンはほぼありません

なぜなら自己資金が必ず必要になってくるからです。

先に紹介している、関西私立大学の医学部学費一覧表から、最も費用の安い関西医科大学の28,140,000円を例に、解説してみましょう。

自己資金として1,000万円準備できるなら、2,000万円を教育ローンで借り入れすれば6年間分の学費を調達できます。

自己資金が500万円しか準備できなくなると、最低でも2,314万円の借り入れが必要となり、1つの教育ローンでは調達が難しくなります。

また、複数の教育ローンを利用する場合は審査が厳しくなるので、どちらか1つは審査に通らないケースも出てきます。

従って、6年間で必要な金額を把握して、自己資金と教育ローンで借り入れ可能な金額を確認しておくことが重要です。

学費以外の生活費や通学費も考慮した資金調達が必要

学費だけでなく、生活費や通学費を考慮した資金調達を行う必要があります。

実家から大学に通うのであれば、生活費はほぼゼロで過ごせますが、電車やバスの定期代など通学費は必要となってきます。

また、実家でなく一人暮らしするなら、家賃・光熱費・食費・通学費を計上して、6年間分の生活費と通学費も確保しなければなりません。

医学部では国家資格である医師免許を取得しなければならないので、一般の大学生のようにアルバイトで生活費を稼ぐ暇はありませんから、アルバイトしなくても済むように学費と生活費、通学費を合わせた金額を調達する必要があります。

教育ローンの金利も確認しておく

2,000万円の教育ローンを借り入れするなら、金利と返済期間を確認しておく必要があります。
できるだけ金利が低く変動金利でなく固定金利であることが望ましいです。

ただ、借入額が多くなると変動金利しか選べないこともあります。

養育ローンの金利は金融機関によって異なってきますが、ほぼ年3.0%前後。
返済期間は10年以上となるケースが多いですが、これらの情報はしっかり把握しておくことが重要です。

教育ローンと奨学金を併用することもできる

「学費は教育ローンで何とかなったけれど、月々の生活費の調達が上手くいかない」

このようなケースでは、教育ローンと奨学金の併用で解決できます。
教育ローンは親が借りて、子どもが奨学金を借りれば基本的に2重ローンではなくなります。

先に説明しているとおり、日本学生支援機構の貸付型の奨学金制度なら、無利子となる第一種奨学金でも64,000円の借り入れが可能です。

年利3.0%の第二種奨学金なら、医・歯学課程で160,000円、薬・獣医学課程で140,000円の借り入れが可能。両方合わせれば、20万円以上となるので、生活費と通学費を賄うことが可能となります。

ただし、あくまでも借り入れであり返済が伴ってくるので、家庭内で十分協議を行って決定することをおすすめします。

関西で学費に使えるおすすめ教育ローンを3つご紹介

それではここで、関西の私立大学に通う際に学費に利用できるおすすめ教育ローンを、3つご紹介します。
最も借入額が多いのは、池田泉州銀行の教育ローンで最大3,000万円となっています。

近畿ろうきんでは、誰もが最大1,000万円の借り入れが可能で、近畿大学の医学部に通うなら近畿大学提携ローン「オリコ学費サポートプラン」が利用できます。

池田泉州銀行の教育ローンは最大3,000万円


池田泉州銀行では、2つのタイプの教育ローンがあり、一括借入型なら最大3,000万円の借り入れが可能です。
高額な借り入れ金額にも関わらず、来店不要でWEB申し込みが可能。

さらに、一括借入型の場合WEB契約すれば、年利2.875%が2.175%と0.7%もお得になるサービスが受けられます。

カードローン型では、最大1,000万円が限度額となりますが、限度額内であればいつでもATMで借入が可能です。

池田泉州銀行の教育関連ローンの商品詳細

 一括借入型(教育ローン)カードローン型(教育カードローン)
借り入れ方法必要な金額をまとめて借入れ利用限度額内であればいつでもATMで!必要なときに何度でもお借入れOK!
借入金額最大3,000万円最大1,000万円
金利WEB契約の場合年2.175%(変動金利)WEB契約の場合年2.9%(固定金利)
保証人不要(保証会社利用)不要(保証会社利用)
借入期間6ヵ月以上15年以内(1ヵ月単位)入学前6ヵ月から卒業予定月の翌月末日まで
返済方法毎月元利均等返済毎月の約定返済

近畿ろうきん 教育ローン ライフエールは最大1,000万円

近畿ろうきんでは、返済期間最長10年となる「教育ローン ライフエール」があります。

近畿ろうきんはでは、「会員組合員の方・生協組合員の方・一般勤労者の方」と3つの呼び方をしていますが、近畿2府4県(滋賀・奈良・京都・大阪・和歌山・兵庫)にお住まい、またはお勤めの方なら原則どなたでも利用可能です。

「教育ローン ライフエール」の融資額は、最大1,000万円。
入学金や授業料などの学校納付金のほか、寄付金・PTA会費・学生自治会費・大学生協出資金など幅広く利用ができるローンです。
返済期間は最長10年なので、無理なくライフスタイルに合わせた返済が可能となっています。

近畿ろうきん「教育ローン ライフエール」商品詳細

融資額最高1,000万円
金利固定金利(保証料込)※2022年7月1日 現在

会員組合員の方:年2.7%

生協組合員の方:年2.9%

一般勤労者の方:年3.2%

返済期間最長10年
返済方法元利均等毎月返済または元利均等毎月・ボーナス併用返済
保証指定の保証機関を利用
融資額最高1,000万円

近畿大学提携ローン 「オリコ学費サポートプラン」で最大1,000万円


近畿大学の医学部に通うなら、近畿大学提携ローン 「オリコ学費サポートプラン」がおすすめです。
融資額は最大1,000万円で、返済期間は最長14年と長いので比較的ラクに返済できます。

「オリコ学費サポートプラン」は、株式会社オリエントコーポレーションとローン提携したもので、各種の奨学金制度と同じく、学生や保護者に対して経済的なサポートを行うことを目的としています。

「オリコ学費サポートプラン」の特徴は、学費など必要な費用をオリコが立替払にて大学に納付し、利用者はオリコに分割返済することです。
近畿大学へ通う生徒に対して、学費への一時的な負担を軽減することができます。

近畿大学提携ローン 「オリコ学費サポートプラン」の商品詳細

利用使途入学手続金、学費等
取扱上限額500万円、700万円(薬学部のみ)、1,000万円(医学部)
金利実質年率 3.0% (固定)※令和2年2月現在
返済期間6カ月~14年
諸費用不要
申込方法インターネットまたは郵送
必要書類合格通知書または在学証明書、学費等納付書の写し、他
返済方法通常分割、ステップアップ分割(在学中は利息のみ返済)

親子リレー返済から選択できます

追加借入可能
審査時間最短1日
借入金振込オリコから大学へ直接振込

まとめ

今回は、医学部の学費にはローンが利用できるのかを解説してきました。
また、関西で医学部の学費に利用できるおすすめの教育ローンも、3つご紹介しています。

国公立の医学部なら、一般の大学と変わらない学費で通うことが可能ですが、私立大学の医学部になると学費も桁が一桁変わってきます。

医学部への進学を決めるなら早い方が受験対策も十分に行えますし、学費への貯金も多くできます。

今回紹介している池田泉州銀行の教育ローンでは、最大3,000万円の借り入れが可能となっていますが、あくまでも最大なので2,000万円になるかも知れませんし、1,000万円かも知れません。

いずれにしても、自己資金は多いことに越したことはないので、できるだけ多くの自己資金を貯めておくことが重要です。
また、1人暮らしなどで生活費が必要なら、日本学生支援機構の貸与型の奨学金を併用すれば大丈夫です。

医学部受験では受験勉強も重要ですが、合格してから必要となる学費の準備も早めに進めておきましょう。

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