冬休みは、受験生にとっては休みではありません。入試の本番直前、追い込みに大切な時期です。とにかく勉強しなければならないけれど、何から手をつけたらいいのかわからない方もいるでしょう。新しい知識を詰め込むべきなのか、復習をしっかりやるべきかと迷う方も多い時期です。ここでは、特に医学部を受ける方々が、どのような時間を過ごし勉強に取り組んでいくべきなのかをまとめました。合格のために、ラストスパートを頑張っていきましょう。
入試直前である冬休みは、もう時間がないと焦って勉強する方も多いでしょう。しかし、焦りすぎは禁物です。頑張りすぎて、体調を崩してしまわないように、普段通りの睡眠時間を保ち、計画的に勉強を進めて行きましょう。勉強のために夜更かしをしすぎて睡眠時間が短くなったり、朝寝坊をしてしまい体内時計を狂わせたりするのは要注意です。
また、気持ちの面でも焦りすぎてしまうと、勉強に集中できなかったりして、あれこれ新しい問題集に手を出してしまいがちです。勉強内容についても、冬休みだからといって特別なことを意識するのではなく、あくまで普段の勉強の仕方を崩さずに取り組んでいきましょう。焦りを取り去るためには、相対評価から絶対評価に切り替えることをオススメします。
他人と比べるのではなく、これまでの自分と比べて自分がどれだけ頑張ったのか、どれだけ伸びたのかを振り返ってみましょう。自信を持って、焦らずに冬休みを過ごせるはずです。
冬休みは、センター試験直前の時期です。応用練習など、二次試験を意識した発展的な内容を勉強したくなる気持ちもわかりますが、まずはセンター試験対策を重点的に行いましょう。医学部受験生にとっては、センター試験でどれだけ点が取れるかが非常に大切です。センター試験で点が取れなければ、志望大学によっては足切りされてしまい、二次試験を受けることすらできなくなってしまいます。
二次試験を受けられる大学の可能性を広げるためにも、センター試験でしっかりと、着実に点を取れるように追い込みましょう。二次試験もセンター試験で出題されるような基本的な知識がベースとなっているものが多いため、決して損することはありません。それでも二次試験対策もしたい方は、センター試験対策の息抜き程度の時間で二次試験問題を解き、リフレッシュするのがオススメです。
まとまった時間が取れる冬休みには、苦手分野に基礎から向き合いましょう。自分が普段から苦手だと感じている分野はもちろんのこと、過去問を解いてみて間違いの多かった分野を確認し、自分の苦手分野を認識する必要があります。基礎問題が解ける問題集を始めからこなし、単元ごとに集中して、短い時間で終わらせましょう。
限られた時間で、苦手を克服するためにはぴったりの方法です。理系科目であれば、2~3日で1単元を終わらせられるでしょう。社会など時間がかかりそうな分野でも、歴史ごとに区切るなどして工夫して、短期集中でできるように意識して取り組みましょう。
冬休みは時間がたっぷりあると思ってしまい、ダラダラと続けてしまうとあっという間に時間は過ぎてしまいます。あらかじめ、冬休みに対策したい苦手分野を決めておき、スケジュールを立てて計画的に取り組むのがよいです。
医学部の受験生が、受験直前の冬休みにやるべきことは理解できたでしょうか。普段より時間が取れることや受験直前ということで、焦ったり、あれこれ手を出して収集がつかなくなってしまったりすると、せっかくの時間が台無しになってしまいます。普段通りの生活を崩さずに、基本が勉強できるセンター試験対策を行うことや、苦手分野を克服することで、より自分に自信が持てるようになります。